U-16/U-17サッカー女子日本代表2013/2014

U-16/U-17サッカー女子日本代表2013/2014


招集歴略語:
  • O:【U-16日本女子代表候補 メンバー】日本女子代表候補合同合宿 (2/8~2/11:大分)
  • C:U-16日本女子代表 コスタリカ遠征(4/20~5/1)
  • S:U-16日本女子代表候補トレーニングキャンプ(6/29~7/3@J-GREEN堺) 6/17発表
  • N:U-16日本女子代表候補トレーニングキャンプ(8/20~24@新潟) 8/13発表
    • 練習試合 8/21水 15:30 対 JAPANサッカーカレッジ高等部
    • 練習試合 8/23金 対 FC.Artista U-15(雷雨で中止)
  • A:AFC U-16 女子選手権 2013 活動期間 9/12~30 9/10発表
    • 9/26 14:00 19-0 グアム
    • 9/30 14:00 9-0 イラン
    • キャンプ 9/19~25 時之栖
    • 大会期間 9/26~10/6 南京
    • Group D
    • 準決勝 10/3 19:00 6-0 タイ
    • 決勝 10/6 19:00 1-1(PK6-5) 北朝鮮
  • K:トレーニングキャンプ(12/6~8@鹿児島) 12/3発表
  • U:海外遠征(アメリカ/ロサンゼルス)2/2~11 1/27発表
    • 2/5水 15:00 <第1戦> 5-0 ニュージーランド
    • 2/7金 15:00 <第2戦> 0-0 中国
    • 2/9日 16:00 <第3戦> 1-2 アメリカ
    • 2014 U-17 Women’s NTC Invitational
  • T:トレーニングキャンプ(千葉)2/21(金)~23(日) 2/14発表
    • 2/23AM TM 対 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
  • W:FIFA U-17女子ワールドカップ(コスタリカ/サンホセ)3/15(土)~4/4(金) グループリーグ抽選:12/17 2/25発表
    • キャンプ 3/5(水)?14(金) 静岡/御殿場、コスタリカ
    • 3/16日 グループリーグ 2-0 スペイン
    • 3/19水 グループリーグ 10-0 パラグアイ
    • 3/23日 グループリーグ 3-0.ニュージーランド →1位通過
    • 3/27木 準々決勝 2-0 メキシコ
    • 3/31月 準決勝 4-1 ベネズエラ
    • 4/4金 決勝 2-0 スペイン
※ポジションは初回招集時。
氏名 読み チーム名 O C S N A K U T W
GK 浅野 菜摘 ASANO Natsumi JFAアカデミー福島
GK 福永 絵梨香 FUKUNAGA Erika セレッソ大阪堺L
GK 松本 真未子 MATSUMOTO Mamiko 浦和レッズLユース
GK 中井 宝子 NAKAI Houko 大阪桐蔭高
GK 石野 妃芽佳 ISHINO Himeka スフィーダ世田谷FCユース
GK スタンボー 華 STAMBAUGH Hannah JFAアカデミー福島
GK 森田 有加里 MORITA Yukari 大阪桐蔭高
DF 工藤 真子 KUDO Mako 日テレ・メニーナ
DF 市瀬 菜々 ICHISE Nana 常盤木学園高
DF 森田 海 MORITA Umi JFAアカデミー福島
DF 橋沼 真帆 HASHINUMA Maho JFAアカデミー福島
DF 佐藤 瑞夏 SATO Mizuka ジェフU市原・千葉L U18
DF 秦 美結 HATA Miyu FCヴィトーリア
DF 南 萌華 MINAMI Moeka 浦和レッズLユース
DF 樫原 まゆ KASHIHARA Mayu 常盤木学園高
DF 宮川 麻都 MIYAGAWA Asato 日テレ・メニーナ
DF 中條 結衣 NAKAJO Yui JFAアカデミー福島
DF 小林 菜々子 KOBAYASHI Nanako 常盤木学園高
DF 池田 玲奈 IKEDA Reina アルビレックス新潟L U18
DF 遠藤 優 ENDO Yu 浦和レッズLユース
DF 國武 愛美 KUNITAKE Aimi 日ノ本学園高 7
MF 安部 由希子 ABE Yukiko 聖和学園高 1
MF 杉田 妃和 SUGITA Hina 藤枝順心高
MF 北川 ひかる KITAGAWA Hikaru JFAアカデミー福島
MF 神田 若帆 KANDA Wakaho 広島文教女子大付属高
MF 林 穂之香 HAYASHI Honoka セレッソ大阪堺L
MF 平塚 万貴 HIRATSUKA Maki 西南FCU-15
MF 前川 美紀 MAEGAWA Miki セレッソ大阪堺L
MF 長野 風花 NAGANO Fuka 浦和レッズLユース
MF 平田 舞 HIRATA Mai JFAアカデミー福島
MF 黒崎 優香 KUROSAKI Yuuka 藤枝順心高
MF 三浦 成美 MIURA Narumi 日テレ・ベレーザ
MF 立花 葉 TACHIBANA You JFAアカデミー福島 2
MF 西田 明華 NISHIDA Meika セレッソ大阪堺L
MF 今井 裕里奈 IMAI Yurina 浦和レッズLユース 6
MF 東原 彩帆 HIGASHIHARA Ayaho 常葉学園橘高 3
MF 作間 琴莉 SAKUMA Kotori 村田女子高 5
MF 長谷川 唯 HASEGAWA Yui 日テレ・ベレーザ
FW 小林 里歌子 KOBAYASHI Rikako 常盤木学園高
FW 鴨川 実歩 KAMOGAWA Miho ジェフU市原・千葉L
FW 児野 楓香 KONO Fuka 藤枝順心高 4
FW 大熊 良奈 OKUMA Rana JFAアカデミー福島
FW 松原 志歩 MATSUBARA Shiho セレッソ大阪堺L
FW 植田 悠莉子 UEDA Yuriko JFAアカデミー福島
FW 入口 菜之花 IRIGUCHI Nanoka 追手門学院高 3
FW 山下 史華 YAMASHITA Fumika 藤枝順心高
FW 植松 里美 UEMATSU Satomi 常葉学園橘高
FW 斉原 みず稀 SAIHARA Mizuki アンジュヴィオレ広島

※1:4/17:辞退:安部由希子「怪我のため」

※2:4/17:追加招集:立花葉
※3:6/27:追加招集:東原彩帆、入口菜之花
※4:7/2:離脱:児野楓香「怪我のため」
※5:9/22:離脱:作間琴莉「怪我のため」

※6:9/22:追加招集:今井裕里奈

※7:2/22:離脱:國武愛美「怪我のため」


FIFA U-17 Women’s World Cup Costa Rica 2014
2014年3月16日(日) 現地時間14:00キックオフ 45分ハーフ
Ricardo Saprissa Ayma Stadium(コスタリカ/チバス)
U-17スペイン女子代表 0-2(前半0-1、後半0-1) U-17日本女子代表
得点者
43分 宮川麻都(U-17日本女子代表)
51分 松原志歩(U-17日本女子代表)
FIFA U-17女子ワールドカップ コスタリカ 2014
スターティングメンバー
GK:松本真未子
DF:北川ひかる、市瀬菜々、大熊良奈、遠藤優
MF:宮川麻都、長野風花、杉田妃和、松原志歩、長谷川唯
FW:小林里歌子
サブメンバー
GK:浅野菜摘、森田有加里
DF:橋沼真帆、南萌華
MF:平塚万貴、佐藤瑞夏
FW:鴨川実歩、齋原みず稀、児野楓香
登録外メンバー
MF:西田明華
交代
82分 北川ひかる → 平塚万貴
マッチレポート
気温26度と過ごしやすいコンディションでスペインとの大会初戦を迎えました。晴天の日曜日、会場のRicardo Saprissa Aymaスタジアムには2,250人の観衆が集まりました。試合前のミーティングで、高倉監督は「チームの立ち上げから1年少し、私自身世界の舞台で戦えることを楽しみにしていた。その初戦で強豪と戦える時に、どれだけ皆が上手くやれるか、でなく、どれだけ皆が戦えるかをみることが楽しみ。今日から決勝戦まで、全員で戦おう!」と話し、選手たちをピッチに送り出します。
日本ボールでのキックオフ。開始わずか32秒でスペインの選手がシュートを放ちますが、これはGK松本真未子選手(浦和レッズレディースユース)の守るゴールの枠外。序盤はスペインが前がかりにボールを進めてきますが、高倉監督の指示通り、日本は落ち着いて対処し、徐々にペースを掴みます。
5分には松原志歩選手(セレッソ大阪堺レディース)が日本の初シュートを放ちますが、ゴールの枠を捉えきれません。17分、松本選手からのゴールキックを受けたDF市瀬菜々選手(常盤木学園高校)が前からチェックに来たスペインの選手を1人かわしたものの、次のタッチが大きく、スペインの選手にボールを奪われ一気にゴール前まで持ち込まれます。これを1対1の場面でGK松本選手がしっかりと相手のシュートをブロックします。
その7分後、今度は長谷川唯選手(日テレ・ベレーザ)がこぼれ球を拾ってシュートしますが、スペインGKがファインセーブで防ぎ、惜しくも得点になりません。その後も杉田妃和選手(藤枝順心高校)、長谷川選手、宮川麻都選手(日テレ・メニーナ)がシュートチャンスを迎えますが、いずれも決まりません。
42分、日本がスペインゴール正面20mの距離で得たFK、長谷川選手の蹴ったボールはまたもスペインGKのファインセーブにあいます。しかし、このプレーで得たコーナーキックから待望の先制ゴールが生まれます。
日本左サイドのCK、杉田選手が右足で蹴ったボールは直接ゴールへの軌道を描きますが、スペインGKがなんとかゴール前から弾き出したボールをゴール正面の宮川選手が頭で押し込み、日本が先制、1?0でハーフタイムを迎えます。
後半開始からわずか6分後、スペイン右サイド深くで日本がFKのチャンス。杉田選手がゴール前に入れたボールを長谷川選手がそらし、ゴールエリア内正面にフリーで走りこんできた松原選手が蹴りこみ、2?0とします。
その後もリズムの良い攻撃で、66分、88分にもそれぞれ長谷川選手、杉田選手が決定機を迎えますが、得点にはつながらず、前後半の1得点ずつで日本が2?0と完勝、幸先の良いスタートを切りました。この試合、攻守にわたってチームを牽引した杉田選手がマッチMVPに輝きました。

FIFA U-17 Women’s World Cup Costa Rica 2014
2014年3月19日(水) 現地時間20:00キックオフ 45分ハーフ
Ricardo Saprissa Ayma Stadium(コスタリカ/チバス)
U-17パラグアイ女子代表 0-10(前半0-3、後半0-7) U-17日本女子代表
得点者
15分 長谷川唯(U-17日本女子代表)
22分 遠藤優(U-17日本女子代表)
36分 宮川麻都(U-17日本女子代表)
47分 市瀬菜々(U-17日本女子代表)
56分 平塚万貴(U-17日本女子代表)
62分 齋原みず稀(U-17日本女子代表)
75分 杉田妃和(U-17日本女子代表)
85分 杉田妃和(U-17日本女子代表)
86分 杉田妃和(U-17日本女子代表)
90+2分 児野楓香(U-17日本女子代表)
スターティングメンバー
GK:松本真未子
DF:松原志歩、市瀬菜々、南 萌華、遠藤 優
MF:宮川麻都、長野風花、杉田妃和、鴨川実歩
FW:長谷川唯、平塚万貴
サブメンバー
GK:浅野菜摘、森田有加里
DF:橋沼真帆、北川ひかる
MF:西田明華、佐藤瑞夏
FW:小林里歌子、大熊良奈、児野楓香、齋原みず稀
交代
61分 宮川麻都 → 齋原みず稀
70分 鴨川実歩 → 児野楓香
79分 遠藤 優 → 北川ひかる
マッチレポート
コスタリカらしい眩しいほどの太陽の下で行った初戦とはうってかわり、パラグアイとの第2戦は午後8時キックオフのナイトゲームとなりました。日本戦の前に行われたスペイン対ニュージーランドでもカメラマンの人たちが「寒い」と言いながら室内に入ってくるような気候でした。平日にもかかわらず、2,364人もの観客が見守る中、高倉監督はスペイン戦からスタメンを3名入れ替えて臨みました。
パラグアイボールでのキックオフ。開始直後にパラグアイに決定機を与えますが、なんとか凌ぎ、4分に最初のチャンスを迎えます。左CK、杉田妃和がゴール前に送ったボールを南萌華が頭で合わせますが、ゴールの枠は捉えきれません。日本が徐々にペースを掴みますが、なかなかシュートチャンスを作ることができません。
13分には右CKから中央で南選手がヘディングシュートを放ちますがクリアされ、こぼれ球を長野風花がシュートするもこれも決まらず。先制点はその2分後。平塚万貴がペナルティエリア内に持ち込んだボールをパラグアイDFがクリア。しかし、味方にあたって跳ね返ったボールを長谷川唯が冷静に左足で蹴りこんで先制します。
さらにその7分後、ペナルティエリア付近中央で平塚選手からパスを受けた宮川麻都が相手を引きつけ、逆サイドにフリーで走りこんできた遠藤優にパス、合わせて2点目。さらに36分には宮川選手がCKからの混戦でこぼれ球を押し込み、3?0として前半を折り返します。
後半キックオフからわずか2分、右CKからファーサイドへのボール。パラグアイDFに当たって目の前にこぼれたボールを市瀬菜々が蹴りこみ4点目とすると、ゴールラッシュが始まります。56分には鴨川実歩のシュートをGKが弾いたボールを平塚選手が押し込んで5点目。62分には齋原みず稀が1対1から冷静にGKをかわしてゴール。75分、85分、86分には杉田妃和が連続ゴールを決め9-0とし、アディショナルタイムにも途中出場の児野楓香がPKを決め、10得点で試合を終えました。
中盤で存在感を示し、終了間際にハットトリックを達成した杉田が大会2度目のマッチMVPに輝きました。

FIFA U-17 Women’s World Cup Costa Rica 2014
2014年3月23日(日) 現地時間17:00キックオフ 45分ハーフ
National Stadium(コスタリカ/サンホセ)
U-17日本女子代表 3-0(前半1-0、後半2-0) U-17ニュージーランド女子代表
得点者
21分 長谷川 唯(U-17日本女子代表)
71分 小林里歌子(U-17日本女子代表)
90+3分 松原志歩(U-17日本女子代表)
スターティングメンバー
GK:浅野菜摘
DF:北川ひかる、市瀬菜々、大熊良奈、橋沼真帆
MF:西田明華、宮川麻都、長谷川 唯、佐藤瑞夏
FW:小林里歌子、齋原みず稀
サブメンバー
GK:松本真未子、森田有加里
DF:松原志歩、遠藤 優、南 萌華
MF:杉田妃和、長野風花、平塚万貴
FW:鴨川実歩、児野楓香
交代
HT 佐藤瑞夏 → 児野楓香
74分 西田明華 → 松原志歩
84分 浅野菜摘 → 森田有加里
マッチレポート
初戦のスペイン戦を2?0、第2戦のパラグアイ戦を10?0とここまで2連勝の日本、第3戦の相手はニュージーランド。「グループステージ突破は決まっているが、首位を決める大事な試合。全員で、前のゲームより成長した内容で勝利しよう!」と高倉監督は試合前に選手たちに呼びかけます。
ニュージーランドは今年2月のアメリカ遠征でも対戦(5?0で勝利)し、日本をよく知る相手です。今大会初戦はパラグアイと1?1と引き分け、第2戦はスペインに0?3で敗戦。日本に勝利すれば初のグループステージ突破へ望みがつながる重要な試合です。会場はサンホセのナショナルスタジアム。日曜日ということもあり、5,100人の大観衆が集まりました。
日本は今大会初先発のメンバーが5名とフレッシュな布陣で臨みます。ニュージーランドボールでのキックオフ、序盤から日本がペースを掴みます。4分には早くもこの日1本目のCKのチャンス。長谷川唯からのボールをファーサイドのゴールエリア近くで北川ひかるが頭で合わせますがゴール上外。18分には左サイドからのクロスボールをゴール前でニュージーランドDFがクリアし、そのボールを右サイドの佐藤瑞夏がシュートするもゴールの枠を捉えきれず。
しかしその3分後、ゴール左でボールを持った齋原みず稀が個人技でニュージーランドDF2人を抜いてゴールラインまでボールを運び、マイナスに入れたボールに走りこんできた長谷川唯があわせ、日本が先制します。前半はその後、ニュージーランドの堅い守りに跳ね返され、日本はなかなかシュートまで持ち込むことができません。
後半、高倉監督は佐藤に代えて児野楓香をピッチに送り出します。攻撃の活性化を図るものの、なかなか決定的なチャンスに結びつけることができないまま迎えた70分、日本の波状攻撃のなかニュージーランドペナルティエリア内でハンドの反則があり、日本がPKを得ます。これを小林里歌子が落ち着いてGKの逆をつくシュートを決め、日本がリードを2点に広げます。78分には宮川麻都がミドルシュート、90分にはFKから長谷川がシュートを打ちますがいずれもクロスバーに嫌われます。後半アディショナルタイム3分、途中出場の松原志歩のゴールが生まれます。左サイドを駆け上がった北川からのクロスにフリーでゴール正面に走りこみ、きっちりと合わせたボールがニュージーランドゴールに吸い込まれ、日本の勝利を決定づける3得点目を挙げました。
マッチMVPには長谷川が選出されました。

FIFA U-17 Women’s World Cup Costa Rica 2014
2014年3月27日(木) 現地時間17:00キックオフ 45分ハーフ
Edgardo Baltodano Stadium(コスタリカ/リベリア)
U-17日本女子代表 2-0(前半2-0、後半0-0) U-17メキシコ女子代表
得点者
12分 長谷川唯(U-17日本女子代表)
44分 杉田妃和(U-17日本女子代表)
スターティングメンバー
GK:松本真未子
DF:北川ひかる、市瀬菜々、大熊良奈、遠藤優
MF:杉田妃和、長野風花、宮川麻都、長谷川唯、松原志歩
FW:小林里歌子
サブメンバー
GK:浅野菜摘、森田有加里
DF:橋沼真帆、南萌華
MF:西田明華、佐藤瑞夏、平塚万貴
FW:鴨川実歩、児野楓香、齋原みず稀
交代
60分 遠藤優 → 齋原みず稀
75分 小林里歌子 → 平塚万貴
85分 長谷川唯 → 西田明華
マッチレポート
連日の猛暑が和らいだものの、強風に見舞われたリベリアのEdgardo Baltodano Stadium。17時キックオフの時点で気温は27度です。2012年のアゼルバイジャン大会では、グループステージを17得点0失点で突破しながら、準々決勝でガーナを相手にに0-1で敗れ、大会敗退を余儀なくされました。準々決勝は鬼門のステージです。高倉ジャパンはここまでの3試合で15得点0失点と、前回大会を彷彿とさせる強さで勝ち上がりました。
準々決勝の対戦相手はメキシコ。グループステージで中国に4-0と大勝、3試合を8得点3失点で乗り切り、攻撃陣の強さが持ち味です。昨年4月26日にコスタリカの4カ国対抗戦で対戦した時には2-0で日本が勝利していました。3,406人の観衆が集まったなか、風下の日本がキックオフ。浮き球は風によってかなり勢いをそがれてしまいます。
最初の決定機は日本、7分に右サイドから中央に入れられたボールにゴール前で宮川麻都が合わせようとし、DFにクリアされます。その2分後に長谷川唯からのラストパスに合わせて小林里歌子が走りこみ、メキシコGKが好セーブ。
12分、右サイドの小林選手からペナルティエリア内に入ったクロスに宮川選手が合わせるもDFに当たります。こぼれ球に長谷川が反応して押し込み、日本が早い時間帯の先制に成功します。これによってペースをつかんだ日本。23分と24分に長谷川選手がミドルシュートを狙い、28分、29分には杉田妃和も惜しいシュートを放ちます。「グラウンダーのボールをつなげ!」と高倉監督から度々声がかかります。
32分、今度はメキシコの反撃です。中盤から大きく蹴られたボールにGK松本真未子が飛び出しますがボールに触れず、相手FWに頭で触られてしまいます。しかし、DF大熊良奈がきっちりカバーリングに戻ってクリア。日本が最大のピンチを防ぎます。逆に42分、ペナルティエリア内でボールを受けた長谷川が相手選手からの反則を受け、日本がPKを得ます。長谷川自身がPKを蹴りますが、ゴール中央に蹴ったシュートはメキシコGKの足にあたって決まらず。しかし、このこぼれ球に詰めていた杉田が押し込み、日本がリードを2点として前半を折り返します。
後半は風上に立ったものの、なかなか追加点が決まりません。60分にはサイドバックの遠藤優に替えてFW齋藤みず稀を、75分(小林→平塚万貴)と85分(長谷川→西田明華)にも選手交代をして攻撃の活性化を狙いますが、4度の決定機を相手GKの好セーブやシュートの不正確さによって決めきれず、2点リードのまま日本が勝利を収めました。
マッチMVPには杉田が選出されました。

FIFA U-17 Women’s World Cup Costa Rica 2014 準決勝
2014年3月31日(月) 現地時間17:00キックオフ 45分ハーフ
Edgardo Baltodano Stadium(コスタリカ/リベリア)
U-17ベネズエラ女子代表 1-4(前半0-2、後半1-2) U-17日本女子代表
得点者
13分  長野風花(U-17日本女子代表)
33分  市瀬菜々(U-17日本女子代表)
52分  小林里歌子
63分  杉田妃和
90+2分 Deyna CASTELLANOS(U-17ベネズエラ女子代表)
スターティングメンバー
GK:松本真未子
DF:北川ひかる、市瀬菜々、大熊良奈、遠藤優
MF:杉田妃和、長野風花、宮川麻都、長谷川唯、松原志歩
FW:小林里歌子
サブメンバー
GK:浅野菜摘、森田有加里
DF:橋沼真帆、南萌華
MF:西田明華、佐藤瑞夏、平塚万貴
FW:鴨川実歩、児野楓香、齋原みず稀
交代
61分 北川ひかる → 齋原みず稀
73分 小林里歌子 → 平塚万貴
マッチレポート
準決勝の舞台は準決勝と同じリベリアのEdgardo Baltodano Stadiumとなりました。ここは常に風のある会場です。平日にもかかわらず、観客は3528人。バックスタンドはほぼ満席でした。
対戦相手のベネズエラは、開催国コスタリカと同じグループA、リベリアは初体験です。今大会4試合で通算11得点を挙げ、そのうち9得点のFW2選手に徹底してパスを繋ぐクイックカウンターで勝ち上がってきました。準決勝ではカナダに逆転を許したものの、3?2と競り勝ってベスト4入り。これに対し、試合前のミーティングで高倉監督は「まず守備の意識を持とう。それが良い攻撃につながる。チームの成長を見せ、必ず勝つこと!強い気持ちで最後まで戦い続けよう!」と選手たちに語りました。
風上の日本のキックオフで始まった試合、1分過ぎに1本目のCKを得ますがチャンスにはなりません。3分には再びCKから、5分にもキャプテンの杉田妃和のボールからチャンスが生まれますが、いずれも決まりません。
13分、左サイドから中央に入ったボールをペナルティエリア付近で受けた小林里歌子が落とし、走りこんだ長野風花が右足を振りぬきます。鋭いシュートがベネズエラゴール左隅に決まり、早い時間帯に日本が先制に成功します。その後も杉田選手、長谷川唯がフリーでヘディングシュートのチャンスを迎えますが、いずれもゴールの枠を捉えられません。
23分には右コーナー辺りでFKのチャンスを得ます。杉田の低いボールに長谷川がニアで走りこみますが、ボールはそのままファーサイドへ。フリーとなっていた市瀬菜々が落ち着いて右足で流し込み、早いタイミングで追加点を得ます。前半終了間際には素早いサイドチェンジからベネズエラペナルティエリアからやや右で受けた松原選手が狙いすましたシュートを放ちますが、これはクロスバーに嫌われてしまい、前半を2点のリードで折り返します。
後半、ベネズエラの右サイドを効果的に使って自らフリーとなっていた長谷川が杉田のパスからワンタッチでクロスを上げます。中央に走りこんでいた小林が丁寧に右足のインサイドで合わせ、3点目が入ります。
その5分後、日本の守備陣がつなごうとした縦パスが流れたところ、相手選手が思い切ったロングシュートを放ちます。あわやゴールインかと思われましたが、GK松本真未子がスーパーセーブでボールをゴールの枠から弾き出します。
63分、長谷川から相手ペナルティエリア内でパスを受けた杉田が相手に足をかけられ、PKを得ます。これを杉田自身がきっちりと決め、この試合4点目、自身の大会通算得点を5(得点女王争い2位)に伸ばします。
このまま終わるかと思われた後半アディショナルタイム。日本の右サイド深くからベネズエラ選手にクロスを上げられ、ゴール正面でフリーとなった選手に決められ、大会初失点を喫します。このまま試合は終了。大会通算21得点(内PK3点)1失点としました。得点者リストには、これまでの5試合で11人の選手名が並びました。
試合を重ねるごとに、現地在住の日本人の皆さんからの声援、そして地元コスタリカのサポーターからの「ハポン!ハポン!」という大きな声援が送られ、チームの大きな力になっています。
準決勝のマッチMVPは長谷川唯でした。

FIFAU-17女子ワールドカップコスタリカ2014 決勝
2014年4月4日(金) 現地時間17:00キックオフ 45分ハーフ
National Stadium(コスタリカ/サンホセ)
U-17日本女子代表 2-0(前半1-0、後半1-0) U-17スペイン女子代表
得点者
5分  西田明華(U-17日本女子代表)
78分  児野楓香(U-17日本女子代表)
スターティングメンバー
GK:松本真未子
DF:西田明華、市瀬菜々、大熊良奈、遠藤優
MF:杉田妃和、長野風花、宮川麻都、長谷川唯、松原志歩
FW:小林里歌子
サブメンバー
GK:浅野菜摘、森田有加里
DF:橋沼真帆、南萌華、北川ひかる
MF:佐藤瑞夏、平塚万貴
FW:鴨川実歩、児野楓香、齋原みず稀
交代
61分 遠藤優 → 児野楓香
79分 西田明華 → 齋原みず稀
フェアプレー賞 日本
ゴールデンボール賞 杉田妃和選手(藤枝順心高校)
シルバーボール賞 長谷川唯選手(日テレ・ベレーザ)
ゴールデングローブ賞 松本真未子選手(浦和レッズレディースユース)
ブロンズブーツ賞 杉田妃和選手(藤枝順心高校)

旧パス名:ws/littlenadeshiko2014

新時々日記
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