【レッズレディースユース】
今年度も恒例の卒業にあたって回顧の記事を書く。
ユース4学年(中3~高3)制最後の学年。13人から高1で6人へ。そして最終年は4人へ。女子トップチームが行き詰まり感どっぷりの状況下で下部組織登録・帯同の実績を作れたのはGKの伊能だけ。年代別代表の途上では招集されてもアジア選手権、ワールドカップレベルでは三浦だけ、とインパクトには欠ける実績しか残せなかったとまずは正直に書かざるを得ない。
最終年の2018シーズンは主戦場の関東女子1部は重苦しい出だしから慶應義塾大、東洋大を乱戦ながら制し関東学園大にも勝って4勝3敗で折り返す。そこまでは良かったが後半はガタガタで1勝しかできず、入れ替え戦目前の6位で終えた。中盤が運動量的に淡白なのが起因してFWが孤立しがちで得点力不足に直結する構図がどうしても夏以降も解決できず、U-18埼玉県大会でマリに競り負けると皇后杯関東予選も関カレ女子優勝の帝京平成大に負け、関東U-18も埼玉2位→プレーオフ枠での出場故にこちらも良くない巡り合わせで日テレ・メニーナと2回戦での対戦となって惜敗。県会長杯も大東文化大に及ばず、良績は今季から開催の日本クラブユース女子サッカー大会(U-18)を3位で終えたことに留まってしまった。
公式のアナウンスは未だにないのだが長くユースチームを指揮してきた下山薫氏が秋に離脱したのもあまりいい印象を受けなかった。フットサル出身の下さんが親よりも近い世代の目線で慢心しがちな子たちを時に優しく基本的にはしばくスタイルは摩擦を生じさせながらも高校年代のうちにうまく納めて成長を促していたとは評価してきたので、ここが潮時だったのだろうと思うことにする。
来季は関東女子リーグ1部残留が最大かつ必須の目標になるだろう。
では、個々へのコメントを。
☆髙橋恵美理(#2):DF
主として右SBとCBを務めた。まだまだ良い時と悪い時の差がありすぎて外から見ている分にはハラハラするのだが、SB時にスルスルと上がってきたと思ったら、強烈なミドルシュートを決め切る能力も持ち合わせている。U-18代表という微妙な招集後、ちょっと背筋が伸びて自信が持てた感じが伝わってきたのだがステージが変わったところでポジションはどうあれ新たな表現方法をつかんでほしいと思う。
☆高山のはら(7):MF/DF
これを書くのに確認してクラブ公式はDF表示だったのに戸惑ったが、基本的にはボランチの位置で起用された。完璧なレフティ。左大砲、右水鉄砲。ボール扱いは一級品なのでもしかするとFKキッカーとしてのポテンシャルは限りなく高い。もっとわがままにプレーして良かったと思うが、ステージが変わってこれまでの思い込みやこだわりがいい意味で清算されて、自ら気づくことでさらに特長が引き出されてくるような成長を期待している。
☆三浦晴香(#10):MF/FW
初速はそれほどでなくても中盤から加速するシューティングスター。遠藤優も速かったが、ボールを扱いながらのスピードは三浦の方が速いんじゃないかという現場からの印象だった。ユースチームではあまり機会がなかったが、最終ラインからのロングフィードが出てくるチームではきっちり左隅に決めてくるシーンを増やすことができるだろう。4-4-2ならば最初SBでの起用もありうる。
☆伊能真弥(#12):GK
やればできる子。でもおとなしい。身体能力・キック力共に相当ある。でもあまり練習が好きではないらしい(伝聞)。緊急時にCBを務めたこともあるが足下も確か。当たり始めると止め続ける。GK故に出場機会を得て多くの経験を積んでほしい。
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新時々日記
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