【レッズレディース】
2016プレナスなでしこリーグ1部 第11節、浦和駒場スタジアムでの浦和レッドダイヤモンズレディース対AC長野パルセイロ・レディース戦の観戦記。
予想スコアは2-1でレッズ。【展望】2016/5/28:なでしこ1部 AC長野戦(駒場)
曇り空。雨には弱い駒場だが、開門前の待機列は短い。キックオフギリギリに盛り返した感はあったが、基本的には動員は下降気味なのである。もちろん順位や内容でアピールできる点もないしオリンピックも逃した状況下だが、スタンドプレー的なACLホームゲーム告知を浦和駅前その他ではやっても、数ヶ月分くらいの試合予定日・時間が入ったレディースのポスターを貼る予算と熱意の無さは感じているので、意外と単純にリーチの問題だったりするのかもな。テレ玉の応援番組も結果偏重だし。
レッズのスタメンは次の通り。
(GKユニは黄)
新潟・新発田方面から聞こえてきた噂の3-5-2でこのフォーメーションでは加藤がベンチへ。山守が5試合ぶりに戻ってベンチ入りもFW表示。
一方、AC長野は次の通り。
GK 1 池ヶ谷夏美DF 3 矢島由希DF 5 木下 栞DF 7 坂本理保 (Cap.)DF 23 野口美也MF 11 齊藤あかねMF 8 大宮玲央奈MF 6 國澤志乃MF 13 児玉桂子FW 10 横山久美FW 14 泊 志穂GK 21 林﨑萌維DF 15 鈴木里奈DF 18 五嶋京香MF 16 本藤理佐MF 20 内山智代MF 22 牧井毬音FW 19 藤村茉由
先にネタばらしになるが交代なし。1点リードで5バックとかもちろんなし。
レッズのキックオフだったので長野が取ったのか、通常とは逆のエンドで前半開始。風は気にならない程度。スタメン発表が後記のように4-4-2表示でもあったためか長野側から戸惑いが少し感じられたがそれも10分程度で落ち着く。レッズがこのフォーメーションの意図するところを示すのを待っていたが、不意に落とし穴。右手からの泊のプレスに高畑が足下のボール処理を誤り左手の長船に出して逃げようとしたところを横山にかっさらわれそのまま持ち込まれて1対1を決められる。
レッズの攻撃はやはり北川の能力を最大限使っていこうという手。右に寄せてから展開してゴール前へ運ぶ局面を一つ作ったが中で柴田が打ったシュートはバーの上。
後半はレッズが支配して押したがゴールへはあと一歩、って慣用句だからあと一歩と書いたが、可能性が感じられたのは筏井の直接FKが枠捉えていたのとCK1、2本か。乗松渾身のドリブルは格好良かったし、平尾のロングスローもなかなかやるな、と見せ場は無くはなかったが得点の匂いは終始せず。
あ、そうそう、後半からなぜか4-4-2へ戻してしまい、あげく最後の2トップは北川・山守のJFAアカデミー福島さん江御礼の花輪が出てしまう組み合わせが発する違和感たるや。最後に木下のチェックが北川にがっつり入って負傷退場。イエロー出て雰囲気悪くなったが後半中頃に高畑が横山へがっつりいって(こちらはイエローなし)充分雰囲気悪くしてたのをバランス取って書いておかねばな。結果0-1で浦和の負け。
2016年5月28日(土) 13:04キックオフ・浦和駒場スタジアム浦和レッズレディース 0-1(前半0-1) AC長野パルセイロ・レディース得点:19分 横山久美(AC長野)GK 平尾DF 乗松、高畑、長船、北川(→90+2分 後藤)MF 塩越、筏井、猶本、柴田FW 吉良(→77分 臼井)、白木(→56分 山守)SUB 池田、栗島、加藤、長野観衆:1,813人主審 松尾久美子 副審1 吉澤久恵 副審2 渡邉晶子 第4審判 堀川うらら
乗松の中央での安定感と縦突進回数への不安を解消する形で3バックに構え、ウイングタイプの働きを塩越と北川の起点を上げて、2トップを司る位置に柴田を置いて適性が活きるムード。加えて柴田-筏井-猶本-加藤のサイズが無いところで相手ゴールキックやロングフィードでの競り合いを強いられてきた点を一番手で高畑が競る役割にした様子でこれはこれで改善が見られたが・・・だったら石井咲希辞めること無かったじゃん!?
それは置いておいても中央は齋藤あかねに阻まれて迂回するしかなく、ベガルタの川村といいベレーザの阪口といい、この中原での機動性を含んだ力比べに今のレッズの面子と起用法では分が悪過ぎる。それから、スタメン起用されていても終始3人くらい消えていて名前すら出てきてないので察してほしいが、こういう新手法は有料の公式戦でやらずに2月の千葉なでしこ交流戦あたりでやっておいてくれ、頼む。
長野は課題の両サイドが試合経験の蓄積から強化されているように見えたが、11試合5得点のチームが相手では比較にはならないか。最後、出身の5人がレッズ側ゴール裏に挨拶しに来たようだったが、ホイッスル聞いて速攻で酒買いにコンビニ行っちゃったから見てない。
それから主審は立ち位置が悪く、北川へのパスを再三遮っていたので次はちゃんとして。
***
11節の対戦結果と順位表。
浦和 0-1 AC長野 浦和駒場ジェフL 2-0 ベガルタ オリプリ伊賀FC 3-1 コノミヤ 甲賀新潟L 2-1 I神戸 新潟市陸湯郷ベル 0-5 日テレ 美作
順位 | チーム名 | 点 | 数 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
差
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 日テレ | 26 | 11 | 8 | 2 | 1 | 29 | 6 | 23 |
2 | AC長野 | 22 | 11 | 7 | 1 | 3 | 24 | 20 | 4 |
3 | I神戸 | 19 | 11 | 6 | 1 | 4 | 21 | 13 | 8 |
4 | ベガルタ | 19 | 11 | 6 | 1 | 4 | 16 | 11 | 5 |
5 | 新潟L | 18 | 11 | 5 | 3 | 3 | 11 | 9 | 2 |
6 | 伊賀FC | 15 | 11 | 4 | 3 | 4 | 9 | 9 | 0 |
7 | ジェフL | 13 | 11 | 3 | 4 | 4 | 11 | 14 | -3 |
8 | 湯郷ベル | 10 | 11 | 3 | 1 | 7 | 8 | 23 | -15 |
9 | コノミヤ | 7 | 11 | 2 | 1 | 8 | 9 | 21 | -12 |
10 | 浦和 | 7 | 11 | 2 | 1 | 8 | 5 | 17 | -12 |
これでリーグ戦は一度中断してカップ戦へ移行する。コノミヤと湯郷が失速してきたし、共に1-0の辛勝とはいえ勝ったジェフと伊賀がその上なのでまだ8位の目は目指せるか。ただ、選手もクラブもサポーターもファンも残留を第一義とする試合運びに慣れておらず、右手の前へ前へおじさんは血管が切れてしまうだろうし、左手の集中おじさんも自ら切り替えなければならないだろう。もちろん現スタッフは次の仕事探し中の合間に結果を見るだけか。
というわけで目標が定まったところで、カップ戦はどういう結果でも構わないので展望は中断する。観戦のプライオリティも下がるがそれでもどーしても見に行く試合や他の用事がなかったり、状況や心境に変化があれば見に行くと思われるのでその時は「週記」の方にちょろっと書くかもしれない。
旧パス名:
—
新時々日記
http://www.tokidokinikki.net
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