九州に残した現状踏破可能の3区間すべてを乗りつぶし、岸和田競輪に寄って「ひのとり」にも乗った旅行記。
○準備編
- 7月に富山地方鉄道と黒部峡谷鉄道に乗り、予定通り南阿蘇鉄道は全線開通し、8月に開業後の宇都宮ライトレールに乗りに行った後、身辺がバタバタとしてしまい次の取り組みへの着手ができずにいた。それでも年内中に熊本と福岡に残った現状踏破できる3つの区間(南阿蘇鉄道・熊本電気鉄道・福岡市営地下鉄)を乗りつぶして、JR肥薩線とくま川鉄道の不通区間復旧を待つ態勢にしたい。未乗区間はあるわけだからこの旅を終えても国内乗りつぶし対象の鉄道完乗を宣言できるわけではないけれど、この先しばらくは新規開業区間を対象としていくわけだから今回のタイトルは「最後の章」として一区切りをつけたことを示す。
- 今回のルートだが熊本空港の最寄り駅は豊肥本線の肥後大津で南阿蘇鉄道の起点立野まで2駅なのでまずは熊本空港へ空路で入るのが理にかなっているが、前泊せずに埼玉から当日のスタートだと豊肥本線のダイヤ的には肥後大津9:26発の次は11:49発まで開いてしまう。そのため羽田発で一番早いJAL便でスタートするのが必須となりセールで少々お得に確保してからルートの細部を詰めていく。
- すると3区間スムースに乗り終えれば博多駅16:00前には着く目算になった。日帰り可能だ。しかし初手の飛行機にバス2回含む乗り継ぎ案なので理想通りに行く保証は全くないから当日帰りのLCCの予約を入れるのには躊躇するし、福岡の宿泊単価が上がっており東方向へ移動した方がましに思えてくる。よって①新門司→大阪(フェリー)、②LCC、③新門司→横須賀(フェリー)、④市内泊、翌日LCCもしくは新幹線、の順位で臨み、事前の手配は一切しないこととした。
- 服装は長短Tシャツにウインド、下はチノ。寒いほどではなかったがネックウォーマーはたまに使った。
○初日(2023/11/10金:→高森→御代志→福岡→)
乗り鉄の朝は早い。
浦和4:37(京浜東北線/大船行)→5:23浜松町
少し早く起きれたので南浦和始発まで歩いて行っても良かったかな、と思いつつ浦和(大宮)始発に乗る。座れたが隣席が眠りこけていて押し込んでくるので不快な出だし。483円。
浜松町駅のJR→モノレール改札は1つだけになっていた。たまに来るから戸惑う。
浜松町5:30(東京モノレール/羽田空港第2ターミナル行)→5:52羽田空港第1ターミナル
この区間の方が高い(苦笑)、492円。
エスカレーターをどんどん進み保安検査場Bをイライラしながら通過も6:00過ぎには搭乗口5Bにはたどり着けていた。
羽田6:356:39(JAL623)→8:258:34熊本
いつ以来か分からないくらい久しぶりのJAL。赤字は公式サイト発表の出発・到着時刻で想定の範囲内。小一時間眠れたかもしれない。9/28のセールで10,470円。非常口座席が取れた。
熊本空港9:00(空港ライナー)→(9:12)阿蘇くまもと空港駅(=肥後大津駅)
一本前の8:30発には間に合わず、しばらく待って乗り込む。ほぼ満席だったか。無料。
10分くらいあるので朝昼兼用飯の調達にコンビニへ走る。
肥後大津9:26(豊肥本線)→立野(南阿蘇鉄道)→10:14高森
熊本方面からの乗り継ぎ客も含めて1両にポツポツでスタートしたが立野駅から25名の団体が乗車してほぼ満席状態になったのは意外。列車は全線再開後に設定されたJRからの乗り入れ列車。立野までのJR区間は肥後大津駅の自動券売機で買う(260円)。南阿蘇鉄道は乗車券の販売が無いので運賃490円は到着時運転士氏が差し出すお釣り用の硬貨が載ったトレイに500円置いて10円ピックアップする方式。各地で見る両替機付きの料金投入機はあったが使っていないらしい。
高森10:25(南阿蘇鉄道)→10:56立野
高森に着いた瞬間にホームに待つ客数を見ておやおやと思ったが、戻りも中華系団体に観光ルート組み込み国内系団体が乗り込んで来て駅舎見てトイレ行って戻ってきたら立つ羽目に。トロッコ列車を避けて普通列車往復を選んだので平穏だと思っていたが意外な結果。座席に荷物を置くなど民度も低かった。おかげで第一白川橋梁はよく見下ろすことができた(やや負け惜しみ)。同じく490円。
ちなみにということでメモを残しておくと、航空便遅延の際は熊本→延岡の高速バス「たかちほ号」が熊本空港10:10発→高森中央11:15着で結ぶのがバックアッププランになるかと。但し運賃(1,060円)とダイヤ的には肥後大津11:49発で往復した方が安い。(現ダイヤでは高森発の適当な列車がない)
乗り換え時間を利用してきれいな立野駅駅舎でやっと朝飯的なサンドイッチとからあげクンを取る。雨は小止みに。
立野11:32(豊肥本線)→11:44肥後大津
ディーゼルカー2両編成で肥後大津へ戻る。
肥後大津11:52(同前/熊本行)→12:02光の森
熊本からの列車の折り返しに接続。同じ豊肥本線だが普通列車は肥後大津で分けた運用のようだ。次は熊本電鉄の未乗区間へ向かう。最初は新水前寺で路面電車に乗り換えてから始発駅の藤崎宮駅を目指す予定だったが、地図を見ながら検討・検索すると合志市のコミュニティバスが見つかったので、光の森駅で降りる。立野駅ホームの自動券売機で買った切符(380円)は流れの中で投入する箱などが見つからずそのままお持ち帰りスマソ。立野では雨が止みかけていたがここでは本降り。
光の森駅12:13(合志市コミュニティーバス・レターバス[南ルート])→13:00御代志
熊本電鉄が受託しているためかICカードが使える、150円。中央ルートの青いバスも御代志に行くが光の森駅は通らないため少々遠回りになるがこちらの黄色いバスに。途中から乗ってきたご婦人方の会話の半分は聞き取れない。ユーパレス弁天という施設は機会があれば来てみたい。
しかし御代志駅前に着いたのは13:10で久しぶりにダッシュした(笑えない)。しかも御代志に着く前に青いバスが先に来ていたのが見えていたし(もっと笑えない)。
御代志13:11(熊本電気鉄道/藤崎宮行)→13:18三ツ石
そんなわけでようやく乗った熊本電鉄は下記の旅行記で記したように線路付け替えで距離が変わった区間の乗り直し。ICカードで190円。
これも当初はそのまま藤崎宮前まで行ってからの乗り換えを考えていたのだが、地図を見て三ツ石駅が西合志バス停最寄りであることに気付きここで降りる。駅前のコンビニでチャージする。それから西合志バス停を目指すが先ほどコミュニティーバスで通った道を渡るのだった。
定刻で来られたら4分は難しい時間距離だが、バスの方がそれなりに遅れて来た。
西合志バス停13:22(西鉄バス/スーパーノンストップひのくに号)→14:59西鉄天神高速バスターミナル
九州産交バスとの共同運行。高速道路のバス停から乗る際は空いていればいいのだが4人掛けの窓側が全部埋まっているような状態で民度が低いと本当に困る(一般論)。博多駅BT下車時のスマホ回数券の決済もトロくさかったなあ(個人の感想)。定刻で書くが乗車は13:30頃、天神到着が15:30頃であった。ICカードで2,300円。
天神南15:40(福岡市営地下鉄3号線七隈線)→15:43博多
天神地下街をしっかり歩いて天神南駅へ。ホームに下りたらちょうど入線してきたところ。2駅乗って今回の乗りつぶしは完了。210円。
16:00発のソニックにも余裕で乗れそうだったが一本後に。繁忙期は発券に時間がかかると聞いていたのでそそくさと列に並び発券するとすぐ改札を通って博多駅1・2番線の「まるうまラーメンぷらっと博多No.1」で赤旨730円。
博多16:20(鹿児島本線/特急ソニック39号大分行)→17:08小倉
話としては前後したが、博多駅に到着後予約決済した「九州ネットきっぷ」1,470円で指定席ゲット。
小倉ではタオルを100均で買ったりしてから「資さんうどん」でおでんでビール。
ラーメン直後なのでうどんへはたどり着けず…。
コンビニで調達してから北口へ行き送迎バスに乗り込む。18:40発なのだが2号車は早目に出て門司駅も停まらずに新門司港へ。
新門司港19:50(名門大洋フェリー2便[きょうと])→大阪南港
熊本→福岡のバス車内からネット購入。出航3時間前までなら船得(WEB割引)が効くのでギリギリの滑り込み。ただ、個室のファーストSは満室で、二階建てカプセル状のツーリストクラスに。7,080円。
阪九フェリーには乗ったことがあるが名門大洋は初めて。先述の購入タイミングの点で名門大洋の方が遅くまで受け付けてくれるため。夕朝食ともビュッフェ形式なのも特長の一つだがそこまでがっつり行ける態勢ではないし、朝買ったおにぎりも残っているのでプロムナードで調達してきたつまみ類と合わせて酒を飲んで夕飯とする。カップ麺をすする人とかもいたので周回を重ねるとここへ落ち着くのかもしれない。
2日目へ続く。
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新時々日記
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