旅行記2019:ソウル・全州(2日目)その2





浦和レッズ、AFC Champions League 2019(ACL)、全北現代モータース戦観戦の旅、2泊3日。

2日目その1はこちら。

旅行記2019:ソウル・全州(2日目)その1

○2日目その2(2019/4/24水:ソウル→全州) GAME DAY

今回の旅行での最大の難関は試合会場である全州ワールドカップ競技場のアクセスであった。前回の仁川は地図上にあるはずの地下鉄駅が表示されないのに悩まされたがそこからは歩けたし、前々回の水原は現地在住の知り合いの方が一緒だった。そして共に復路もいろいろと頼ってしまったので、自力で行って自力で帰ってくるのは初めてになる。そんなことならソウル現地集合現地解散の日帰りバスツアーに申し込む手もあったわけだが、やはりKTX初乗車の機会には抗えず早々に選択肢から外してしまった。

検討段階のあれこれは端折るが、結局全州市内に宿をとって路線バスでの往復を選んだ。タクシー料金は安いのだが行けても帰りが難しくなるので断念。最適なバスルートの割り出しにはGoogleマップのルート検索を日本国内にいる間にしておいた。意外に、と書いては失礼かもしれないが結構使えて、ベタに競技場を基点にして市内のここぞというポイントとの間でいくつか検索した結果、全北日報社前の停留所から101番のバスに乗る方法を見つけた。

左が全北日報社のビル。

上段真ん中の赤下線が「全北日報社」、中段右の緑下線が「湖南第一門」でスタジアム前の停留所、その二つ先(青下線)が「ワールドカップ競技場南門」でアウェイのS席ならばこちらの方が近いし、チケット発売所もある。このバス停には日除けや接近情報案内はなく標識が立っているだけ。いずれの停留所も反対方向も道の反対側のほぼ同じ位置に停留所が設置されている。

さて、チケット購入。今回は事前検討・自己責任の上でバックスタンドのW席でいくつもりで窓口でその旨告げると、日本語の分かる人がサポート役で付いていて「全北側ですよ、いいですか?」と念を押される。トラブルを避けるためにタオルマフラー他赤っぽいもの(笑)はホテルに置いてきたので、大丈夫、グッズも身に着けてないと日本語で言って売ってもらう。20,000KRW。そこまで行っていて後押ししないとはけしからんという意見も相当量あるだろうが申し訳ない。(Kリーグ時だけなのかもしれないが)ブロック指定と書いてあったし、実際に入って周りを見渡した感じでも大らかだとは思ったが買う時点では「1Pの前の方にしますね」と言われて出てきたチケットには前から5列目の席番が刻印されていた。

諸々、ACLでの対応に慣れているな、と感じる。

出店は出ている。

正面のE側からは入れなかったので、半周ぐるりと回りこむ。すでにレッズサポーターの声出しは始まっている。バックスタンド側には出店はなくすぐに駐車場が広がっている。

今日はここから。

売店でビールを買う。ACLスポンサーということで青島ビールの大が5,000KRWだが、缶のまま手渡されて戸惑う。そのまま席まで持っていっても問題ないようだが、外からの持ち込みだけがダメなのか。水原でも見たカップ麺用の大きな湯沸かし器の他に、その時は誰も使っていなかったがスルメを炙る網焼きコンロみたいなものも置かれていた。隣の区画はファミリーシートでテーブルが付いており、カップ麺が置かれていたのはサービスか。

日が暮れてくるとそれなりに冷えてきて、手持ちのフリースに薄手のネックウォーマーでちょうどいい仕様だった。



ゲームは12分に右サイドでロストしたのをそのまま叩き込まれて失点、後半早々にもヘディングできれいに決められて0-2の展開で周囲は朗らかな雰囲気である。ついでに書いておくと浦和の声出しの質量には若干尊敬のムードを漂わせながら遠い目で見たり動画撮る人もいたし、逆に昔懐かしいブブセラ的なのを主として浦和向けに吹いている者もいたが「うるせえな」という眼差しで振り返っている人もまあまあいたのでどこにも残念な人はいるのだろう、と言うにとどめておく。とはいえ全般的にはファミリー客が多いし、平日夜に観戦に来ているのは浦和の埼スタ同様ある程度熱心でよく知っている層だと考えてもいいだろうか。

それでもストレスが最高に溜まったのは森脇のクロスに興梠が抜け出してゴールを決めた場面で、これは昔の柏や大宮の狭いところでの潜入加減の赤サポの気持ちがとてもよく分かった。70分くらいからは全北も活動量が下がってきて押し返したのだがあえなく1-2で試合終了。来場者数は8,096人。

トイレに行きたかったこともありすぐ席を離れ、前述の「ワールドカップ競技場南門」バス停に向かうとすぐ101番が来てどんどんと乗り込む。時計を見ると20:57。

二つ先の「湖南第一門」からは全北サポも乗ってくるが他の路線へもバラけるのか、やはり自家用車での来場が主力なのか、乗客ぎっしりというような状態にはならなかった。夜で分かりづらかったが乗り過ごすこともなく降りられた。

周辺を歩いてみるがすっと入れる店がなかったので、コンビニでレンジでチン系のハンバーガーと酒買って部屋で反省会。

参考のために記しておくと、ソウルからの高速バスによるスタジアム往復もありかな、と。その1でも触れている通り、「湖南第一門」という名称の停留所がスタジアムの目の前になる。路線バスの停留所と名称は同じだが別の場所。終点の高速バスターミナルまで行かずともここで降りてしまえば徒歩でのアクセスが可能なのだから観戦以外に興味がない/時間がない向きには最適であろう。なお復路は道の反対側に停留所があるようにコネスト地図には記されているが、私は見てこなかった。夜間はチケット発売窓口が閉まる(日本の一部の高速バスのように予約なしでも運転手が料金を収受して乗車するシステムはない)ので事前にチケットを確保すべしという情報があったので、これも参考までに。ひとひねりして、仁川/金浦空港と直接リムジンバスで全州をつなぐ手もあるが湖南第一門には停まらないのではないだろうか、これも不明。高速バスターミナルの隣の市外バスターミナル向かい側に乗降場がある。

3日目へ続く。

旅行記2019:ソウル・全州(3日目)


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投稿者: にっき

基本は乗り鉄。国内全競輪場踏破を目指して時々旅打ち。残り6場。全部浦和が悪い。競りは好きだが斜行は嫌い。京王閣で聞いた「後ろ見てねえで前踏め!」という野次の通り生きていく。雲ゆえの気まぐれ。ちゃんとして!今度泣かす。競馬場踏破はようやく達成。