【レッズレディースユース】
昨2014年度「レッズレディース/ユース2014年度退団選手について」同様、2015年度もと思ったら人数が多いので(爆)、記事を分けざるを得ません、PV稼ぎではありません。学制に従ってユース卒業、昇格or進学・他チームという編成もいつまで続くか分からないけど。
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レッズレディース2015年度退団選手について、もあわせてどうぞ。
この年代はレディースユースのゲームを見始めた2012年度の中3に当たるので丸々4年間見たことになる最初の世代。キャプテンは栗島→大戸→村社ときて誰がやるのかと思っていたら一個下の長野、不在時はやはり一個下の南がやったという謎を残したまま8人が卒業する。なお今季は8人中4人の昇格がすでに発表になっている。
所属した4年間では全日本選手権での優勝は叶わなかったが、2014年は皇后杯関東予選優勝、2015年は関東ユース選手権優勝と、関東の強豪勢・早稲田大や日テレ・メニーナと勝ち負けするところへ達して、贔屓目ではなく実力的に2部中位程度にあったと言っても過言ではないだろう。また最終年度、これまでは個別に出身・居住地で参加していた国体に関して、埼玉県選抜の主体チームとなりブロック予選を楽に勝って本戦(わかやま国体)に出場した。
それでは選手個々へのコメントを。
☆奥本くるみ(#2):DF/MF
24→16→12→2
一個上の三浦紗津紀を継ぐお嬢様枠。ポジションは右サイドバックが主でセンターバックともう一列前のサイドハーフもこなす。プレーはクレバーで堅実そのものなのにスローインではなぜか度々ファウルスローを取られるという謎の持ち主。力任せの女子大生やスピード上等JKとのマッチアップでは苦戦することもあったが、視野が広くくさびを入れる縦パスは意外性を持ちながら精度・成功率が高かった。最後の県会長杯決勝(2015/12/23:県会長杯決勝 東京国際大戦(駒場))では右SHの位置から手抜きせず駆け上がってきて左サイドからのクロスにダイレクトで合わせて仕留めて見せたのが印象に残る。引き出しは多くてそれぞれが広いので次のステージでは現在のイメージとはまた違った面を見せてくれるだろう。
☆青木知里(#7):FW
体格に優るCBやボランチを相手に頑張ってボールを収め捌いてリズムを作る下山戦術の「盾」を担う。前後の学年に似たタイプがおらずゲームの流れを作るのに欠かせないと評価されていた印象がある。流れを作ってフレッシュなFWと交代することが多く自身の得点は少なかったかもしれないが、ペナルティエリア外から放つミドルシュートがだいたいチーム初のシュートで、ってそりゃ毎度毎度決まってたわけではないが(何)、決まるとその後の動きが格段に良くなるのが目に見えて分かるほど。サイドに流れて基点づくりとか仕掛けて局面打開といったイメージが湧かないので(ごめん)次のステージではやはり真ん中1.5列目での活躍ということになるだろうか。
☆塩越柚歩(#9):MF/FW
国体埼玉県選抜 2014シーズン2種登録 昇格
塩越柚歩の第一発見者は私である。異論は認めない。ちなみに「柚歩出せよ」のおじさんは第二か第三くらい。そのあたりはともかく最初に見た記憶は試合ではなく、レディースのトレーニングマッチで訪れていたレッズランドで、練習場に向かいながらリフティングをしていた姿。見るからにサッカーをするのが楽しいというその姿勢は、主戦とした左サイドハーフの位置で相手サイドバックとの1対1の勝負に気持ちが行き過ぎるような時もあったが、成長とともに安定感が増し、表現方法も多彩になった。特にシュートに関しては強くボールを蹴り込むだけではなく、交わして流し込んだりGK誘い出してループなど冷静な選択をする。年代別代表候補にすら呼ばれないのは謎以外の何物でもないが、来季トップ昇格をバネにU-20代表入りが果たせますように。FWから両サイドとボランチまで前目のポジションはすべてこなす。課題、ではないかもしれないが、ヘディング嫌いな風なのは少々もったいない。
☆今井裕里奈(#10):MF
U-16 国体東京都選抜 6→6→10→10
トップ下での起用から始まってボランチがメイン。長野がいても簡単には外されず両サイドハーフでも出場。レッズレディースユース以外での活動も豊富で2013年のAFC U-16女子選手権では故障者に代わって急きょ招集(JFAレポート記事)、1点決めているし、前年の準備段階を経て今年は国体東京都選抜の主軸だった。最終ライン前でのつぶし役としてもらい事故多数で故障も数回経験。遠藤がいるため目立たないが足は速く、機を見て前線へ走り込んで仕留めるプレーがある。次のステージでも中盤でゲームをコントロールしつつ得点により絡む役割を果たすだろう。
☆遠藤 優(#11):DF/MF
U-17~ 国体埼玉県選抜 2014・2015シーズン2種登録 昇格
青木が「盾」の例えなら遠藤は「槍」だろうがそのスピードは「レーザーガン」といったところで、レッズランドバック側で観戦する楽しみの一つには後半目の前を遠藤が駆け上がるのを見て「優ちゃん速いわね」とつぶやくことであった。特長がはっきりしている選手は代表で呼ばれやすいのか今井と入れ替わってU-17の本代表でコスタリカへ、しかも右サイドバックへのコンバートを施されたが1得点、見事優勝メンバーに名を連ねた。その後はユースチームでもサイドバックに入ることがあったが主として右サイドハーフ。ペナルティエリア角から逆サイドネットまでの強く速いシュートもあり、チャンスメイクに留まらない。早くから2種登録はされてベンチ入りの機会もあったがなでしこリーグ出場がまだなのは某監督がアレなだけ。
☆木崎あおい(#13):MF
国体埼玉県選抜 29→20→13→13 昇格
「木崎」姓とか本当に浦和らしい苗字(大戸もそうだったが)。右サイドやトップ下をやった時期もあったが、今季はボランチに定着して最も伸びた選手。今井同様つぶし役とボール回しでのDFラインからの受け渡しを正確にこなした。特にアタッキングサードに入られる前でのボール奪取の能力が向上してピンチを救うとともに攻撃の起点となることが多くなった。以前は試合途中で消えてしまうことも無くはなかったがそれも昔話。ミドルシュートはもっと打っていいし、パワーがもう少しついて数が増えれば得点もついてくるだろうし、サイドチェンジの長いボールも増えてくるだろう。
☆松本真未子(#21):GK
U-16~ 2014・2015シーズン2種登録 16→30→21→21 昇格
女子U-17W杯でゴールデングローブ賞を得た同年代最高のGKはトップチームでもすでに第3GKの座にある。PK止める止める。全日本U-15、AFC U-16、全日本U-18(最終年度3決)と、冷静な読みと最後にぐっと伸びる腕でボールを弾き出してきた。抜け出されて1対1の局面も強く、足元のプレーも安定している。反面、DFの競り合いでのこぼれ球への反応とプレースキックがたまに大サービスになるくらいしか粗が見当たらない。来季は女子U-20W杯に向けての代表活動との共存の年となる。GKコーチがアレなので実戦で経験を積み上げていくしかない。
☆三木萌子(#22):MF/DF
国体埼玉県選抜
もともとできる子が最終年度長い故障期間から完全復帰。最後のピースが埋まって、右に遠藤=小嶋、左に三木=金勝と下山戦術の「両翼」が整った。キレのあるドリブルでの突破と正確なクロスボールでのチャンスメークは塩越を他のポジションへと促すほど。外から見る時間があったせいか「萌子、戻れ!」も聞かなくなるほど時間帯・局面を理解したプレーができるようになった。完全な左利き。FW3枚のシステムのチームであれば左ウイングまで可能。
今後、全員が同じチームでプレーすることはほぼないかもしれないが、どうも近くでプレーするっぽい(謎)ので、これからも機会を作ってプレーは見に行くつもり。まずはお疲れ様でした。恩返し弾とかやめてね。
※Sさん作成横断幕、今季は一層力が入ったもので素晴らし過ぎたので使わせて頂きました。
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