JOCジュニアオリンピックカップ 第18回全日本女子ユースサッカー選手権大会決勝、浦和レッドダイヤモンズレディースユース対日テレ・メニーナ戦の観戦記。
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この日はクラブハウス直行のバスはなく、J-GREEN堺南口バス停まででそこから歩く。天候は穏やか(もちろん寒い)。
2日続けて同じところに座る習性に何か名前を付けてください。
第一試合は3位決定戦。ジェフがヴィクサーレを9-0で下して3位。2戦連続の0-9負けはきつい。高いところから見るとフィールドプレーヤーが幅も奥行きも押し込まれてしまう状況がよく分かった。
この日は少し余裕があっていろいろなところを見て回れたし、クラブハウス内のレストランでお昼(ビーフカレー大盛)も食べた。なぜ大盛。そしてなぜセアカゴケグモ。
レッズのスタメンは次の通り。
長野がベンチにもおらず離脱。木崎が代わりを務めて遠藤が右SH、奥本を右SBへ。2トップは中3の2人で勝負どころで清家を出すまで失点をできるだけ防ぎ皇后杯関東予選準決勝のような一点勝負に持ち込みたい意図が窺える。
一方、メニーナ。
GK 16 田中桃子
DF 2 清水梨紗
DF 3 土光真代
MF 6 宮川麻都
MF 7 原 衣吹
MF 8 三浦成美
MF 10 長谷川 唯
MF 14 菅野奏音
MF 22 伊藤彩羅
FW 9 鳥海由佳
FW 11 籾木結花
ところが意外な幕開けで始まる。2分に最初の左CKに南が突っ込んで頭に当てるとボールは地面で弾んでからゴール右隅に吸い込まれるように入りレッズが先制する。試合は落ち着かず9分左サイドで鳥海が粘って折り返し菅野がファーへ流し込んで同点。新井が競って取りかけただけに悔やまれる失点。26分にメニーナは原→船木の交代を早くも行う。34分、左サイドで相手のCK、籾木が左足で蹴ったボールを鈴木の前で土光が触れて逆転。メニーナの選手もう一人がボールに関与せずに倒しているように見えるが、そもそもレッズは棒立ち。ここで清家投入。公式記録にはないが枠外だったがドリブルからシュートを放って少し空気を変える。
後半、悪夢が待っていた。55分右サイドで失うと籾木のドリブルからのパスが今井に当たってワンツーのような動きになって再び籾木の足元へ戻り左足を振り抜かれると巻いてニア上にきて鈴木なすすべなし。すぐにまた低い位置で失うと右サイドを崩されて長谷川のクロスを中で船木にヘッドで、さらに中盤から縦に出てきたボールをペナルティエリア角付近で鈴木の飛び出しが及ばず鳥海が取り切って折り返し、中で船木に豪快に蹴り込まれて5分で3失点。奥本が対応しているが手で押されてスペースを作られているのを見ると油断があったかもしれない。
ゲームプランは完全に破綻して遠藤を左SBへ下ろして木崎を上げ山田を投入。終了前に左からのCKを山田が蹴って逆サイドへ流れたところを今井が拾うと正確に清家の頭上に当てるだけのパスを出して1点返す。結果2-5でメニーナが優勝、大会5連覇。
決勝2015年1月7日(水)13:30キックオフ・J-GREEN堺日テレ・メニーナ 5-2(前半2-1) 浦和レッズレディースユース得点者:2分 南萌華、9分 菅野奏音(日テレ)、34分 土光真代(日テレ)、55分 籾木結花(日テレ)、56分・59分 船木和夏(日テレ)、86分 清家貴子試合時間:90分GK 鈴木DF 奥本(→59分 山田)、新井、南、金勝MF 遠藤、木崎、今井、塩越FW 高橋、小嶋(→37分 清家)SUB 松本、三浦、村社、久保、三木
5分で3失点がすべて。シュートはどれも際どいコースへ飛んでいてそこは技術の高さを褒めるべきだが、レッズのボールの失い方も悪くそこから集中を失ってしまった。
大会を振り返ればカツカツでの勝ち上がり、故障含みで最後の高校3年生の多くが本調子を欠いていたレッズに比べ、試合を通して連係やチーム作りを確認しながら進んできたメニーナに流れがあったとも言える。これで2014年度はU-15でセリアス、皇后杯でベレーザ、そしてこのU-18でメニーナと三世代の選手権大会を独占され、準優勝はすべてレッズという結果になった。本当にトーナメント弱いっすね。
レッズレディースユース・チーム2014に関して言えば出だしの関東女子リーグが好調でチーム2013からうまく移行したが、10月の皇后杯関東予選がピークでその後は故障者も出て調子を落としてしまった。とはいえプリンセスリーグ全勝、会長杯優勝、関東女子リーグ3位も最後まで2位キープ、加えて7年ぶりの皇后杯本戦出場をもたらす関東予選大会優勝、スーパーリーグの結果も悪くなかった。U-17W杯優勝メンバーに4人送り込み、清家はトップチームに定着して新人賞級の活躍で昇格決定済、後半は長野と松本も帯同する機会が増えるなど、ユースチームでの活動以外でも大きく羽ばたいた一年であった。
ついに2014シーズン終了。今季は数多くの試合を見る機会を得て、ユースチームに関しては藤岡・伊勢崎や仙台、そして堺まで連れてきてもらいました。驚くほどの成長とちょっとあきれるほどの停滞と、中・高校生として日常生活と夜間・週末にサッカーに打ち込む生活を合わせて垣間見て、さらにサポートする保護者の方々には大変感銘を受けた一年となりました。この場を借りてお礼申し上げます。
卒業する選手への所感はトップチームの退団選手と合わせて別記事で書くことにします。
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時々日記
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