第22回全日本大学女子サッカー選手権決勝(西が丘)

過去3年間、新年の観戦初めと定まっていた「女子インカレ準決勝」の日程に変更があり、2週間延びて17日金曜日の開催、「男子インカレ決勝」と国立競技場での共催であった決勝戦は準決勝の翌々日(19日)に同じ西が丘での行う形となった。二試合見られる準決勝日に所用が重なってしまったので、今年は決勝のみの観戦となった。入場無料。

浦和在住者にとって西が丘は近い。東京都U-14大会を前座試合にもってきて(11:00キックオフの50分試合)、開場は10:00との発表だったが、開始5分前に行くと(赤羽からバス利用なので北門から入場)電光掲示板側ほぼ満席、バックスタンド満席、というわけで、スポーツ科学センター側に座る。ただ、一面吉備国大選手の横断幕なのだが。
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メインスタンドは関係者のみ。鴻巣かっ。理由は不明。BSフジで生中継があったので「客入りの見栄え演出」を指摘する声もあったが、運営に関することは後述。
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さて、それぞれの1回戦からの勝ち上がり結果はスルーして、決勝の組み合わせは筑波大と吉備国際大となった。どちらが勝っても初優勝ということになる。
筑波大学
GK 15 國香想子
DF 14 佐藤千紘 35 平 麗実 24 菅原明香 19 伊藤 栞(延長前半開始→6 齋藤かなえ)
MF 10 瀬戸口 梢 16 新井佑夏里(67分→3 藤本真央) 22 山守杏奈 43 大友あかね 7 秋山未空
FW 21 玉腰あさひ(HT→ 30 崎原知美)
リザーブ
GK 12 川原布紗子 DF 17 豊川季絵 MF 25 芦澤博実 FW 5 升光彩乃
吉備国際大学
GK 1 井指 楓
DF 2 鎌田 蘭 3 武田ありさ 5 門田瑠依
MF 6 高野紗希 7 重政 絵 8 吉武愛美(64分→15 吉田麻有) 17 高塚綾音(78分→4 田中姿帆)
FW 10 杉田亜未 9 濱本まりん(78分→23 山口紗矢) 14 倉員史帆
リザーブ
GK 21 森本希世 DF 16 三宅あゆみ MF 20 岡 未沙子 FW 12 足立英梨子
9位で入替戦に回ったとはいえ「なでしこリーグ」参入初年度を残留した吉備国大と実質三部の関東女子リーグ5位、関東女子大学リーグ6位でインカレ出場の筑波大では正直なところ格の違いがあるように試合前には思えたが、ノックアウト方式を勝ち上がりながら内容を詰めてきた筑波が落ち着いた試合運びを見せて延長戦にもつれ込む。
まずは前半。風上に立った吉備国大が徐々に攻勢となるが、3トップをほぼマンマークで抑えつつ両サイドもケアした筑波の最終ラインが堅くGK國香もいい反応で筑波もよく守る。34分に吉備国大がCKからニアでDFの鎌田が頭で合わせて先制するが、数は少なくても瀬戸口を基点に繰り出す筑波のカウンターも精度が高く、前半終わって0-1とリードされていても筑波のぺースとも言えた。
後半は一進一退が続くが、吉備国大が風下を意識しすぎて受けてしまった感があり、同じような時間帯に得たCKからの混戦を伊藤が押しこんで筑波が追いつく。そのまま推移して1-1で20分の延長戦へ。
再度風上に立った吉備国は延長前半終了間際、重政のスルーパスをDFとGKが一瞬譲り合って飛び出してきた高野が受けて逆サイドに叩き込まれて吉備国大が勝ち越し。筑波は延長戦では足が止まってしまい反発する力を見せることができなかった。
***
公式記録で入場者数3,007名で2面満席。筑波は男子サッカー部とおぼしき応援が多数、吉備国大も女子部員を中心にある程度のブロックをつくっていたが、メインを開けないならばバックスタンドではなくやはりゴール裏に位置すべき。西が丘の観戦環境のよさは認めるが座ってこその見やすさとアクセスに尽きるのであって、門の位置と通路幅の余裕のなさを含めた動線設計は古いものであるし、例えば駒場だったら、ナクスタだったら、フクアリだったら、とも思ってしまう。費用面のこともあるのだろうが全日本選手権だから首都東京にある国立の施設でやらなければならない道理もないだろう。もちろん、一部有料化したら、雨や雪だったら、東京の大学同士の決勝だったらと想定することも数多くあるし、運営を学連で行っているのもわかるので回を追うごとに修正していくのだろう。あとは芝の状態。

投稿者: にっき

基本は乗り鉄。国内全競輪場踏破を目指して時々旅打ち。残り6場。全部浦和が悪い。競りは好きだが斜行は嫌い。京王閣で聞いた「後ろ見てねえで前踏め!」という野次の通り生きていく。雲ゆえの気まぐれ。ちゃんとして!今度泣かす。競馬場踏破はようやく達成。