リーグは6位で終えたレッズレディース。4週間の準備期間を経て、皇后杯(第35回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会)に臨む。
一応、煽りも貼っておきましょうか。風が強いです。
このリーグ終了と皇后杯の間、伝えられる情報(当然、良くない種類の情報)と自分自身で見たトレーニングマッチの内容(11/24:新潟L戦、0-0、0-0、2-1)から胸騒ぎがして昨年と同じ会場の藤枝に足を運ぶ。
レッズのスタメンは次のとおり。
大滝 吉良
加藤 柴田
藤田 岸川
堂園 坂本 高畑 和田
池田
不動のFW後藤に代えて大滝を先発。トレーニングマッチにもいないことがあったので故障持ちか。同様に齋藤あかねもベンチ外。SB要員に石井を入れた。まあ、岸川がキャプテンマークをつけていたのは胸熱ではあったのだが。
出だしは均衡した応酬。10分経過あたりから浦和がシュートで終えるケースが増える。吉良と大滝のコンビネーションもまずまずだが枠はとらえきれず、このあたりのシュートが一つでも入っていればという結果。吉備国大もカウンター攻撃に出てもボールをロストすると帰陣は速く、ワンチャンスにかける意図がありあり。
胸騒ぎのもう一つの理由、吉田監督が就任してすぐとった戦術、DFライン(高畑、坂本、齋藤)から相手DFラインへ蹴った後ボランチ共々押し上げ、一度相手のボールになっても、奪取能力の高い藤田と岸川で取り返してなお攻めて相手陣地でチャンスを狙う手法、がまた否定され、前監督時代のショートパスの連続を志向していること。
これは吉田監督就任後でもなぜか仙台戦で復活して大敗につながったためすでに放棄したと思われていた(再度、伊賀戦では再採用して勝っているため)のに、また復活。ことの是非、戦術の優劣ではなく、現メンバーではDFライン→ボランチ→FW→MF以降の展開力がないためまだ難しい(と私は見ている)のに、この公式戦で採用する意味がよく分からない。REDSWAVEでインタビ取れないか。
前半終了直前、右サイドの深いところで与えたスローインからうまくいなされてゴールエリア内の西川にボールが入り反転して右隅に流し込まれて失点。その前に正直つまらない(遅延行為)イエローを受けた高畑が持ち味のがっつりとした守備ができなかったのもあるが西川を褒めるべきか。
後半は高い支配率とシュートの本数で上回っても、より堅く入った吉備国大のペース。大滝から後藤へスイッチし流れが少し変わり、藤田よりは前への推進力がある猶本へと交代を続けるが、(藤田を下げたのには異論があろうが、そもそも異論なので続けます)、熊谷でのカップ戦の2点目のような、FKがファーまで抜けてしまったのを拾われて確実に決められて2-0。直後、柴田が入れたクロスボールを吉良がボレーで決めて2-1。さらに圧力を増して、マッチアップで劣勢だった19番対決、柴田対吉武のところが、吉武が引き気味でDFラインへ吸収されてしまいスペースができて活性化。
しかし、79分CKのボールを西川と堂園で激突して両者担架のアクシデント。浦和は誰とかはわからないが、安田投入の準備をしていたが、急遽石井にして和田を左SBへ。
攻めに攻め、AT5分では高畑も上がり、最後のプレーとも思われた中盤からのFKには池田まで上がる執着心を見せてもらったが(ベンチに止められたか、池田がゴール前までは上がらず、このFKを蹴っただけにとどまったが元FWとしての池田の能力も見たかった)2-1でタイムアップ。
胸騒ぎは的中してしまった。一部の選手はピッチ上で動けなくなっていたが、これを近い将来に糧になったと振り返ることができればいいのだが。池田が上がりを思いとどまったように、やはり指導者のウェイトが高いならば、下へ下へと結果が突き進む男子ユース同様、やはり責めはそこにあると思うのだが。
ただ、レディースユースはタフな面子だと見ているし、スタッフも現実との折り合いを図れると思うので、変に倣わないで会長杯と選手権に臨んでほしい。ま、これは観戦記とは関係がなかった。
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