展望:なでしこリーグ2016シーズン(3) 1部・2部順位予想他





今季もなでしこリーグ開幕前に展望記事を書いてみる。

に続いて、最後の3回目はなでしこリーグ1部・2部の順位予想とチャレンジリーグなどその他動向について。1部と2部は各10チームなので順位予想はいわば10連単だが、フォーメーションで予想しないと当たるはずもない。共に故障者という変動的なファクター次第で順位が総得点で決するような混沌とした状態ではある。

○1部

    • 2016プレナスなでしこリーグ1部

優勝は日テレ。流動的な要素も多いが何とか凌いで終わってみれば一番上にいるイメージ。対抗はベガルタだが苦手意識のある日テレとINACからしっかり勝ち点を取ることが条件。浦和が3番手。この三者は三すくみの関係のようなところがあるが浦和は一本調子の試合運びで他チームでの取りこぼしが多そうなのでこのポジション。

I神戸とジェフLが4位・5位。代表組の疲労が抜けないとI神戸は新潟Lよりも下がありえる。その前年度皇后杯準優勝の新潟Lが6位は評価が低すぎるかもしれないが例年春先はスロースタートの印象でジェフLの方に安定感があると思われる。そして昇格初シーズンのAC長野が7位。この四チームは団子状態でもあるので特長がはっきりしている分AC長野が躍進する余地は充分ある。

伊賀FCと湯郷ベルで8位争い。コノミヤが10位。
    • 2016プレナスなでしこリーグカップ1部
復活したカップ戦だが、そこまでのリーグ順位がそのまま結果として出る傾向が強く、代表活動からの影響もほぼ無くなったので、
      • Aグループ:日テレ、I神戸、ジェフL、伊賀FC、コノミヤ
日テレとI神戸
      • Bグループ:ベガルタ、新潟L、浦和、湯郷ベル、AC長野
ベガルタと浦和
が勝ち上がって、ベガルタが取るのではないか。

○2部

    • 2016プレナスなでしこリーグ2部
昨季2位で入替戦で退けられたノジマが悲願の1部入りに向けてさらに世代交代を進め優勝を狙う。もともと攻撃力はあるしチャイニーズタイペイ代表のFWミッシェル・パオが早々にフィットした感がある。終盤に失速してきたこれまでの傾向からすれば2回戦総当たりへと短縮するのも有利に働くだろう。
S世田谷はクラブの顔である川邊健一氏がGM及び総監督に就任、コーチの川辺学氏が監督へ昇格したことで流れが変わりそう。次はGKの安定化と田中田中永田不在時のチームづくりだが経験の差で凌いで2位に突っ込んでくる気がする。
1部から降格したちふれも監督が交代し一時的に避難していた選手が何人か戻ったが、出入りが激しいシーズンオフとなってチームの力がつかみづらく評価は3番手。
F日体大はクラブ化初年度といっていいシーズンだが、蓋を開けてみれば出身の嶋田千秋をベレーザから呼び卒業生3人を残留させただけで監督・スタッフを含めて骨格は大学体育会のままの体裁にしか見えず少々残念な内容。となれば例年通り関カレ・インカレの秋以降に重心が行くと見て、春先に偏った日程では昨季並みではないか。
むしろ昇格(というか復帰)のC大阪堺が高校卒業者5人を残留させてチームとしては不安が少ないように思われる。続いてニッパツ、Aハリマ、アンジュが続いて愛媛L、吉備国大の順か。
    • 2016プレナスなでしこリーグカップ2部
2部カップ戦は東西でのグループ分け。東高西低の傾向から極端に若手中心の起用にシフトしなければノジマが東=Aグループの勝者になってそのまま優勝するだろう。西はC大阪堺と見る。
Aグループ:ちふれ、ノジマ、F日体大、S世田谷、ニッパツ
Bグループ:アンジュ、愛媛FC、Aハリマ、吉備国大、C大阪堺

○チャレンジリーグ

EASTはしっかりと補強したオルカが一年で通過か。補強と言えばバニーズがWESTで名古屋と一騎討ちの様相。北海道と九州の両端に位置する2チームが厳しい局面。

○その他

2016年は五輪出場は逃したが、U-17とU-20ワールドカップには出場できる。後者は東京五輪時の主力になるので、準決勝まで進めばメディアでの扱いが一時的にでも回復するのではないか。U-15なでしこアカデミーカップ2016は1部からチャレンジまでの全32チーム中28チームが参加する規模へと拡大する。新規参入では九州2部に琉球デイゴスとヴィクサーレ沖縄FCナビィータの2チームが沖縄から参戦する。


新時々日記
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投稿者: にっき

基本は乗り鉄。国内全競輪場踏破を目指して時々旅打ち。残り6場。全部浦和が悪い。競りは好きだが斜行は嫌い。京王閣で聞いた「後ろ見てねえで前踏め!」という野次の通り生きていく。雲ゆえの気まぐれ。ちゃんとして!今度泣かす。競馬場踏破はようやく達成。