昇格した昨年2013年から気になっていたのだが、ようやくノジマフットボールパークへ来ることができた。相模線の相武台下駅からの徒歩で考えると、武蔵野線西国分寺経由で行くよりも新宿から京王線特急橋本行きをつかまえる方が速くてちょっと安い。橋本11:59発に乗ればよさそうなので、11:30頃に着いてお昼かきこんで、飲み物調達してから向かう。予想通り相武台下駅前には自販機程度しかない。
ノジマステラ神奈川相模原、クラブ設立から最速でチャレンジリーグへ上がり2年目。今季は関東大学リーグ出身の選手3人が加入して、上位リーグへの昇格を目指す。その3人のうち大宮玲央奈と南野亜里沙が先発。ここまで3勝1敗と順位的には5位だが、1位から4位は勝ち点1差の10点で並んでいるのでまだまだこれから。
一方、対戦相手の福岡J・アンクラスはここまで4戦4敗。昨季降格からいいニュースも少ないような気がする。一昨年の熊本でのリーグ最終戦と比較して、この日出場するのは3人とメンバーはすっかり入れ代わってしまった。
手前から入ってA41枚半面のステラマッチプログラムを受け取って進むとほぼ満席。オフィシャル等のために進めないので戻って一度外へ出てからアンクラス側に座る。金属製の3段のベンチ。これ、レッズランドにも欲しいな。
13:00キックオフ。前半強めの風上に立つノジマが徐々に主導権を握りゴールに迫る。アンクラスはDFラインのコントロールが均質ではないし、4人がペナルティエリア幅よりも狭く構えてサイド突破対策も気になるところ、前半は0-0で折り返したが正直なところノジマの寺田玲子の壁を早々越えられそうになく後半どこまで持つかと思われた。
ところがGK嶋田が当たり始め再三のシュートブロック。センターバックの伊藤知沙を中心に体を張ってノジマの攻撃を阻止。そのノジマは63分に大宮→後藤の交代で右サイドMFの尾山沙希を中盤の底へ動かして吉見夏稀を少し上がり目のポジションへと移行させたが、サイドは突破するもののフィニッシュの精度が低く1点が取れず焦りも見せ始める。
1点勝負の様相になった85分、こぼれ球に駆け上がってきて左足を振り抜いたアンクラス藤澤真凜のミドルシュートがゴールに突き刺さり先制する。遅延行為でイエローもらおうがコーナーフラッグ付近でボールキープしてでもと勝利にこだわったアンクラスが残り時間を守り抜いてそのまま1-0で終了。(失礼ながら)格下が勝つにはこれしかないという展開で、いやーサッカー怖いわ。勝利の女神が微笑むとか思わず書きそうになるが、気持ちで上回って流れをたぐり寄せた結果であることは確か。
吉見は高い位置でプレーする時間をもっと見たかった。南野はもう少し周りが使えれば。前半、接触はほぼファウルをとって警告も1枚づつ出したジャッジが後半控え気味に転じたようにも見えたが、テクニカルエリアまで飛び出してきて声を荒げるのはいかがなものか。焦れた展開だと観客も何か言いたくなるけれど、基本的には無駄で不要なこと。