千葉県内私鉄未乗区間を乗りつぶす日帰り旅行の記録その1。
○準備編
- 先週の埼玉東京ラスト編に引き続き千葉ラスト編。プランの骨子自体は昨年から練っていたもので、いすみ鉄道と小湊鐡道による房総半島横断を軸に未乗区間を前後に付けていったら千葉県内私鉄完乗プランが出来上がった次第。埼玉から出発するとやはり乗り始めは6時台になってしまうので、夏至前後の日の長い時季がベストである。
- 未乗区間の前後ではJR東日本を大いに使うので(1)「休日おでかけパス」(2,720円)を前日に購入した。土日祝だけ運行の特急も使うので、このプランは当初から土曜日想定で作った。
- 行程(概念図)
○当日編(2020/6/27土)その1
今回は京成幕張本郷から書き始めて、ディズニーリゾートライン(舞浜)まで。長くなるので2つに分ける。
京成幕張本郷6:47(京成電鉄千葉線)→7:01千葉中央
浦和5:38発でスタートし武蔵野線を通って西船橋乗り換えで幕張本郷には定刻の6:43に着いた。秋葉原乗り換えや日暮里から京成で来るよりは時間的な余裕があるのがこの経路。
結果的には次の6:58発ちはら台行に乗ることになるのだが、先に来た千葉中央行で進む。未乗区間はみどり台から。
浦和もよく東西南北中武蔵美園と言われるけれど、千葉も○千葉、千葉○○という駅名多いよね。
千葉中央7:13(京成電鉄千原線)→7:27ちはら台
千葉急行電鉄として開業し京成に引き継がれた経緯があり、運賃も別立て。乗っている列車から見る分には敷地や架線柱は複線分で確保されているが現在単線となっている。しばらくJR外房線と並行してからまたぎ越す。
ちはら台の先が開業することはあるのだろうか。京成幕張本郷からIC運賃558円(2)。
ちはら台駅7:31(千葉中央バス)→鎌取駅南口
あえて乗換駅を作らなかったのだろうが戻るよりはバスでつないだ方が、というかつながないと間に合わないという今回のプランで遅れてもらっては困る区間その1だが定時着。小湊鐡道との共同運行だが乗ったのは千葉中央バスだった。ニュータウン内を巡って客を拾いJR外房線鎌取駅までの区間だが乗り通したのは私だけだった。途中私立の高校生たちがスクールバスを待ったり乗り込む姿を複数回見た。同356円(3)
鎌取8:05(JR外房線/上総一ノ宮行)→8:31茂原
千葉方面は通勤通学客でそこそこの混み具合だが反対方向は各シートに一人づつといった感じ。
終点まで行っても次の特急に乗り継げるし、逆に手前の大網で乗り継ぐことにしても自由席特急料金は変わりがないが、休日おでかけパスの通用区間がここ茂原までなので一度出場してからSuicaで再入場。
茂原8:37(JR外房線/特急新宿わかしお)→8:54大原
遅れてもらっては困る区間その2の特急新宿わかしお号。土日祝のみ運行でもあり、プラン検討の初期段階では新宿駅から乗るつもりであった。
房総特急特有の寄せの速い車内検札だったが、この区間の特急券は休日おでかけパスと同時に事前に買っておいた。そこそこの乗車率だが、三密回避時代に2人掛けには心理的には1人しか座らないので正確な表現に困る。ICで418円(4)、特急料金は520円(5)。
大原はかなり昔、大原町(おおはらまち)時代に仕事で来たことがあったが現在はいすみ市になっている。時間に余裕がないので駅前から見渡すだけだが記憶はない。
上の写真だと左手に当たるいすみ鉄道入口を入り、券売機で小湊鐡道五井駅までの企画乗車券「房総横断乗車券」を買う。片道一回の通用で今回の乗りつぶし経路的にはぴったり。1,730円(6)。
大原9:02(いすみ鉄道)→9:33大多喜
平野から山へ分け入っていく感じが樽見鉄道に似ている。その時と同じように高揚した数名のグループ客が終始おしゃべりしていて目障り耳障りだった。どこかのインバウンド家族観光客を憂う前に日本の公衆道徳も地に落ちているのだった。
大多喜駅での乗り継ぎ15分間は、車両交換を眺めつつの撮影タイム。
大多喜9:48(いすみ鉄道)→10:08上総中野
今度はボックスシートありの車両。
淡々と進み、終着の上総中野駅へ。
小湊鐡道へ乗り換える。
上総中野10:11(小湊鐡道)→11:23五井
いすみ鉄道と小湊鐡道を日中に乗り継ぐのは何パターンかあるのだが今回のが一番上総中野での時間が短い。それは他の乗りつぶしへ回る身としてはいいことなのだが正直3分間は短かった。しかも小湊鐡道から来た組は持ち時間が長いので同じペースでいるとあっさり発車するのだった。
2両編成。一部乗り鉄・撮り鉄方面には好まれる「国鉄色」。出だしは登りで揺れた。里見駅で房総里山トロッコ列車と交換。観光列車もまた自分はあまり選択しない方だがこれは涼しそうでいいなと思った。さいたまあたりではもう終わりに近づいた気がしていた紫陽花がきれいに見える。水田には鷺と雉。
徐々に家が増えてきて、朝の千原線が目指している(?)海士有木(あまありき)駅も過ぎて五井に着く。
改札は有人だったがお願いして乗車券に無効印を押して頂いた。
五井駅はジェフが準ホームにする「市原臨海」での観戦に何度も訪れているので勝手知ったところだが、そういえば内房線ホームから小湊鐡道の車両をチラチラ見てはいつか来なければと思っていたんだっけ。
五井11:41(JR内房線/普通千葉行)→11:52蘇我
再びJRへ。
蘇我11:54(JR外房線/快速東京行)→11:57本千葉
乗ってきた列車は千葉行なので本千葉を通るが蘇我に11分停車して外房線から来た快速へ先を譲るダイヤ。ホームも隣でほとんどの人が乗り継ぐのだが、当初はこれに気が付かず京葉線で千葉みなとへ進むプランだった。
本千葉駅から千葉都市モノレールの支線終点の県庁前駅まで歩く。本千葉駅の階段の位置は調べてきたし、朝京成千原線からもガン見しておいたのでピタリ。
余裕で間に合った。さて「千葉モノレールホリデーきっぷ」(630円)を購入しようと券売機に近づくと、一時発売中止の貼り紙があり「令和2年4月25日(土)から当面の間」がまだ活きているのであった。ぐぬぬ、事前調査ミス。
県庁前12:05(千葉都市モノレール)→12:15千葉みなと
この一連の乗りつぶしではモノレールと新交通システムに小規格の地下鉄が未乗線として多く登場するが、千葉都市モノレールはおそらく初めて。そういうわけで、IC283円(7)。
JR駅寄りの蕎麦屋を覗いたらいけそうだったので、冷したぬきそばをかき込む。なんとも忙しい昼飯だが、もう一本後でも間に合うことは織り込み済み。
千葉みなと12:26(千葉都市モノレール)→12:55千城台
懸垂型なのだがすべてロングシートなので建設中の競輪場以外は眺望があまり楽しめないまま終点の千城台(ちしろだい)へ。これで全線完乗。
駅の開業は1988年だそうだが周辺は1965年ごろから造成されたニュータウンとのことで申し訳ないが街としては寂れたと表現してもいいくらいの雰囲気ではある。その主な理由は駅から直結のショッピングセンターがリニューアル中で人出がほぼ無いせいでもある。同513円(8)。
千城台13:04(千葉都市モノレール)→13:11都賀
同じ編成で折り返す。同283円(9)。JR総武本線へ乗り換えて成田を目指す。
その2へ続く。
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