【レッズレディースユース】
JOCジュニアオリンピックカップ 第20回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会決勝、J-GREEN堺で行われた浦和レッズレディースユース対セレッソ大阪堺ガールズ戦の観戦記。
レッズの勝ち上がりは次の通り。
1回戦 10-0 FC今治ひうちレディース
2回戦 0-0(PK4-2) 日テレ・メニーナ
準決勝 5-0 スフィーダ世田谷FCユース
決勝の相手は昨年度は準決勝で当たって1-2、決勝はメニーナをPK戦で下して優勝したセレッソ。
レッズのスタメンは次の通り。
(GKユニ=黄色)
今季、ジュニアユースとユースで採用した4-1-4-1から最後に4-4-2へ戻す。トップチーム帯同が長かった長野がユースチームでプレーをした時には2列目では窮屈そうな感じで今一つフィットしていなかったし、金勝を左SBに据えたのも一因にあろう。一法師はポストプレーができる分やや下がり目で昨年の青木のポジションに近い。
出だしからテンション高いプレス、時々荒目にくるセレッソに徐々に受けに回るレッズ。長野はもとより三浦のところもしっかり警戒されてボールをうまく運べない。23分に左ペナルティエリア角外で与えたFKは中央で混戦になりこぼれ球を拾った野島が全プレーヤーが密集したのを見て右の空いたスペースへドリブルで持ち込んでゴール左隅に流し込んで先制される。間もない30分に左CKから宝田の打点の高いヘディングシュートで追加されて2点のビハインドで折り返し。
後半開始早々(47分)、左サイドを突破されて逆サイドフリーで受けた野島に3点目を蹴り込まれて出鼻をくじかれるも、プレスが下がってきて長野にボールが入って組み立てらしきものに着手し始める。それでも(どのタイミングからか不明だが)CBから一列前に進出した脇阪が機動力を活かしてカバーして前線に出す動きでレッズの攻撃を封じる。終了前にスルーパスを宝田が押し込んで4点目を挙げてそのまま0-4で終了。
JOCジュニアオリンピックカップ 第20回全日本女子ユース(U-18)サッカー選手権大会 決勝
1月7日(土)13:30キックオフ・J-GREEN堺
浦和レッズレディースユース 0-4(前半0-2) セレッソ大阪堺ガールズ
試合時間:90分
GK 鈴木
DF 髙橋恵、高橋は、久保、金勝
MF 三浦、長嶋、長野、ワタリ(→89分 島田)
FW 小嶋、一法師(→67分 髙橋美)
主審 千葉恵美 副審1 小野田伊佐子 副審2 一木千広 第4審 國師えりな
昨年よりもはっきりと力の差が出た完敗。2点目は南がいればと思ってしまうが、セレッソは個人の運動能力も高く、プレーの選択に迷いが見られなかった。それは確かにプレーが荒いといえば荒いし、不必要なアフターチャージも頻発したけれど、U-20女子W杯準決勝フランス戦でやられたのを思い起こせば、好き嫌いはともかくそういうサッカースタイルだと受け取るしかなかろう。しかもこうしたスタイルのチームは関東にはなく(大学チームとのフィジカル差が強調される局面はあるが)、昨年から通算して関東の上位3チームがセレッソに、レッズ2敗、ジェフ1敗、メニーナ1分、では相当の対応策が必要になっているのは明らか。
一方で、大会自体は予選からの参加チーム数微増も1回戦は大差がつく試合ばかりで頭打ち傾向がはっきりとしていて、年度末におけるチームとしての完成度を求めてもその先にどこまでつながるのかは不透明。翌年度のU-19/U-20の代表候補選抜のショーケースとして、交流はともかくユースでも高校でも選手権大会を行うのは意味があるのだろうが、尚更チームとしてどっちが勝ったこっちが負けたの意味をどれだけ突き詰めていいのか悩ましいところ。
1回戦から準決勝は観戦できなかったが、ワタリが結果を出しつつあるのが好材料の一つ。上でYoutube引用したS世田谷ユース戦先制点のミドルは切れ味抜群だった。いいぞもっとやれ。またプレッシャーを受けながらも終始落ち着いたプレーを見せた久保は過去最高の出来だった。
堅い話はそれくらいにして、恒例の高3卒業の一幕を書いておこう。
今年は6人が卒業。うち3人(長野、長嶋、南)は昇格が発表されている。コーチ陣への花束、記念品贈呈、S氏特製の横断幕お持ち帰りに記念撮影(知らんおっさんが紛れ込んできたのは頂けなかったが)はいつもの流れだったが、新高3の保護者自己紹介&挨拶コーナーが新設されたのと、下山監督共々退場する後ろ姿はなかなかいい絵であった。
6人個々への記事はまたいずれ。
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