今季は観戦記や大会予選の結果とともに外し・大外しを恐れずに展望の記事を書こうと思っているので、まずはなでしこリーグ1部(以下、L1)、同2部(以下、L2)、チャレンジリーグ(以下、L3)を中心に2015年シーズンの展望を3回に分けて書く。
最後の3回目はなでしこリーグ1部の順位予想となでしこリーグ2部・チャレンジリーグなどについて。
というわけで、1部レギュラーシーズンの順位妄想予想は次の通り。エキサイティングシリーズが1回戦総当たり制へと短縮されたので年間順位でも昨季ほど変動は起こりにくいのではないか。
優勝争いは日テレの完成度が最も高いというかブレる要素が最も少なく、同じく昨季の戦力を維持していると思われるジェフLと浦和がどこまで食い下がれるかの構図と見ている。4位争いが新潟とI神戸、6位争いが伊賀と湯郷ベルとベガルタ、9位大阪高槻、10位AS埼玉。
- なでしこリーグ2部
(1)で触れたように10チーム3回戦総当たり制の長いシーズン。
昨季2位の日体大はチーム名に「横浜」の文字を入れ、保土ヶ谷公園サッカー場等のホームゲーム利用を増やして大学体育会からクラブ化を図るようだが学制のこともあるのか情報発信が今一つで今季の陣容がわからない。昨季2人で31点取った植村祥子と平田ひかりを軸にシンプルな攻撃で組み立てるのには変わりないか。
最後に星を落として同3位で終えたノジマ。I神戸から田中陽子が移籍して吉見夏稀への依存軽減を図る。1月13日始動後台湾合宿を経て「なでしこ交流戦」にも参加、一連のトレーニングマッチでは結果を残しており、優勝候補の筆頭。課題は高いテンションで臨める勢いのあるうちはいいが、一年間維持できるかという点。抽象的かもしれないが失点を減らして引き分けでの勝ち点1を積んでいくような粘りが出せれば結果はついてくると思われる。
同4位のAC長野も浦和から3人移籍するなど大幅な選手入替えがあって底上げを図った形となった。新スタジアム完成は読み込み済みだったろうが横山久美が代表招集されて得点するなどクラブとしても明るい話題が続く。一連のトレーニングマッチでも1部下位と目されるチームには普通に勝っておりここが優勝争いの対抗的存在だが、まだ勝ち切るイメージは湧かず昨季のノジマのように終盤で試練があるような気がする。
Aハリマは過小評価されがちだが、昨季同様堅い守りでシーズンを戦えれば前述の3チームであっても簡単には勝ち点が取れないことが考えられる。よって日体大と並んでの3位争い。
1部から降格の吉備国大はさらに主力の学年が抜けた一方で新規加入が多く、新たなチームづくりの年と見てリーグでの評価は下げる。
S世田谷は入替戦に臨んだ2013シーズンと昨季の失速の落差が激しく、さらになぜか例年大量退団が続くのと故障者が出やすいチーム体質みたいなものが感じられ、下部組織が結果を出しつつある反面なかなか推せないのが正直な感想。今季も中位に留まると見られる。
残る4チーム、愛媛、JSC、アンジュ、福岡ANは勉強不足でコメントを控える。
- チャレンジリーグ
2015シーズンから発足する3部制の3部にあたる。
【EAST】
・ノルディーア北海道
・常盤木学園高等学校
・つくばFCレディース
・横浜FCシーガルズ
・大和シルフィード
・新潟医療福祉大学女子サッカー部
【WEST】
・JFAアカデミー福島
・静岡産業大学磐田ボニータ
・NGU名古屋FCレディース
・バニーズ京都SC
・セレッソ大阪堺レディース
・益城ルネサンス熊本フットボールクラブ
実績のある常盤木とac福島が東西に分かれて門番チームのような役割を果たすのではないか。地域間のレベル比較からいえば関東2部優勝の横浜FCが有力。国内の大都市ではレディースチームの空白地帯だった名古屋が出身者を中心にL1などから移籍しており定着すればもっと力をつけてもおかしくないチーム。
- その他注目チーム
今季発足2年目で千葉県1部のオルカ鴨川と東京都4部の南葛SCウィングスに注目。後者はリーグ戦より皇后杯予選がステップアップの近道。
旧パス名:
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新時々日記
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