プレナスなでしこリーグレギュラーシリーズ第18節、最終節。レッズレディース、ホーム駒場でINAC神戸レオネッサ戦。
リーグ戦の最終節なのに同日同時刻開催ではなく、5試合中3試合が(この試合の)前日の土曜日に行われた。会場の都合や相手チームの復路所要時間などの事情によって曜日とキックオフ時刻が決められているのだろうとは想像するが、首位に関係する日テレは引き分け、湯郷ベルは勝ったため、浦和としては勝てば文句なし、引き分けでも得失点差でOKと首位通過条件が事前に少し緩くなって試合に臨むことになった。勝ち点1点だけでいいなら最終節に至らずにどこかで積めた気もするけど。
なお、リーグ公式ページでは「優勝」という表現がなされているが、それはどうなんだろう。今季導入された枠組みなだけに課題が目についてしまうけれど優勝はやはり年間王者にだけ冠すればいいと思う。
久しく作られていなかった煽り動画。(音量注意)
13時から前座的に埼玉県リーグ1部、三女ことレッズレディースジュニアユース対大宮FCエンジェルス05。予定より10分早めた15:20開場。1時間前には満席感、しばらくして立見でしょうがない感でようやく北側ひな壇が開放。しかしここも試合開始前には満席感。それでもINAC戦で5,126人では昨年(6,875人/5月)よりは大幅減。
今日のスプリンクラー。
レッズのスタメンは次の通り。
前節からの変更点は左SBを和田から臼井へスイッチしたところのみ。リザーブもその臼井と和田が入れ代わっただけで、DFを多く入れた相変わらずカツカツの中盤。
一方のINAC。
GK 1 海堀あゆみ
DF 25 野口彩佳
DF 5 甲斐潤子
DF 4 クレア ポーキンホーン
DF 15 磯金みどり
MF 14 京川 舞
MF 8 澤 穂希
MF 7 中島依美
MF 13 仲田歩夢
FW 11 高瀬愛実
FW 27 増矢理花
毎年作るようになったうちわ下じき(300円+税)がこの日から発売。マッチデーニュースに符番して抽選するハピネスボールプレゼントなし。生中継はないものの17:02キックオフ。ゴール裏はPride of URAWAでスタート。
冒険的ともいえる前半の入りでレッズペース。柴田が中央への意識が高く12分頃のボレーはわずかに左。加藤にアクシデントがあって大滝を投入して後藤を左MFへ。28分頃吉良が飛び出して1対1の局面を作るが、ドリブル後のシュートの確度が低い印象通りの結果。38分頃左サイドで後藤のシュートがペナルディエリア外へ出てきて防ごうとしたGK海堀の手に当たったように見えたのだがハンドすらなし。代表GKとしてはお粗末だが、結果「ナイスセーブ」。
結果的にこれがこのゲームの分岐点となった。一つは得点が奪えないまま攻勢のピークを過ぎてしまったこと。もう一つは主審への場内の不信感が確定したことで、ただでさえ劣勢時ほど荒れやすい駒場がいつもより多く入った状態でどうなるかは暗い予感しか生まれなかった。というわけで0-0での折り返し。INACはカウンターでのチャンスが2、3度あったがスピードと確度が3月ほどですらなく乗松・高畑が難なくカバー。平尾も安定していた。
そして後半早々、ペナルティエリアやや外で与えたFKを一度は跳ね返すがまっすぐ返ってしまい増矢に押し込まれて失点。すぐに吉良→清家の脊髄反射的な交代も、60分過ぎに中盤での競り合いで岸川が澤に乗り上げて負傷交代を余儀なくされる。先に競らずに体勢を低くした(折り曲げた)ところに乗って落ちたので印象はかなり悪い。これも代表選手がすることか、と。
代わって入ったのは齋藤で右MFに入って柴田が中央、猶本がアンカーで4-1-3-2にしたが堂園が動けなくなって左サイドからに終始。すぐに偶然に頼って放り込み開始。これをリーグの水準に達していないFWと高校生のFWに決めろというのは無理。ハンドやコーナーキック/ゴールキック、スローインの判定に煮えるスタンドとは対照的に淡々と時間が経ち、終了間際に競り合いで齋藤が頭をぶつけて外に出るまで時間がかかって変な終わり方。結果0-1で敗戦し、3位へ転落してレギュラーシリーズを終えた。
2014年8月17日(日) 17時2分キックオフ・浦和駒場スタジアム浦和レッズレディース 0-1(前半0-0) INAC神戸レオネッサ得点者:52分 増矢理花(I神戸)GK 平尾DF 堂園、乗松、高畑、臼井MF 柴田、猶本、岸川(→67分 齊藤)、加藤(→20分 大滝)FW 吉良(→55分 清家)、後藤SUB 池田、石井、坂本、和田入場者数:5,126人
試合としては前述の通り、入り方に問題がありすぎ。シーズン通して先制しての逃げ切り型で先取点が欲しいのはわかるが、引き分けでも良かったのに賭けに出る必要があったのか。特にホームでハイテンションから得点できずに敗北が3試合、ようやく追いついたのが1試合(ベガルタ戦)と多過ぎで見ていてやや辛いものがある。リーグ戦なので勝ち点重視のプレーをしても驚きませんので。コーナーキックからの得点が減り、FKからは得点の匂い0なのも問題。オールスターで一週間空けてすぐ次のシリーズなのだけれど故障者も多く弱い相手もいないのでそう簡単に立て直せるのかなというのが現在の印象。
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第18節の結果は次の通り。
AS埼玉 3-3 日テレ
ジェフL 2-0 ベガルタ
吉備国大 0-7 湯郷ベル
浦和 0-1 I神戸
新潟L 0-1 伊賀FC
浦和が首位から陥落して湯郷ベルが1位通過。浦和は得失点差で日テレに及ばず3位。その差3という数字に最後4試合連続無得点がやはり重い。上位/下位リーグを分ける6位争いを直接対決でジェフLが勝つ。新潟Lにも大量得点差で勝てばという可能性が残っていたため極端な消化試合は生じなかった。
順位 | チーム名 | 点 | 数 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 |
差
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 湯郷ベル | 36 | 18 | 11 | 3 | 4 | 37 | 25 | +12 |
2 | 日テレ | 35 | 18 | 10 | 5 | 3 | 36 | 14 | +22 |
3 | 浦和 | 35 | 18 | 10 | 5 | 3 | 30 | 11 | +19 |
4 | 新潟L | 32 | 18 | 10 | 2 | 6 | 30 | 18 | +12 |
5 | I神戸 | 29 | 18 | 9 | 2 | 7 | 33 | 18 | +15 |
6 | ジェフL | 28 | 18 | 8 | 4 | 6 | 27 | 23 | +4 |
7 | ベガルタ | 25 | 18 | 7 | 4 | 7 | 23 | 17 | +6 |
8 | AS埼玉 | 17 | 18 | 5 | 2 | 11 | 30 | 47 | -17 |
9 | 伊賀FC | 16 | 18 | 4 | 4 | 10 | 24 | 29 | -5 |
10 | 吉備国大 | 1 | 18 | 0 | 1 | 17 | 11 | 79 | -68 |
エキサイティングシリーズの日程は翌日8/18に発表予定。
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時々日記
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