関東女子2部の尚美学園大対横浜FCシーガルズ戦を観戦。会場は尚美学園大の川越キャンパス内のグラウンド。埼玉県内では武蔵丘短大の後藤学園グラウンドと並んでよく会場として使われているのだが訪れるのは初めて。
川越駅西口からかすみ野行きのバスで尚美学園大学で下車。15:01発で10分ほどの乗車。キャンパス寄りのゴール裏が観戦場所に指定されている。正確にはゴール裏は立ち入り禁止で両チーム応援で分かれて座る形。ネット越しに立ち見+固定ベンチが数台ある。
こんな眺め。右手が両チームベンチとオフィシャル。
両チームとも今季初めて見る機会となった。尚美は前期1部で最下位の8位となって入れ替え戦でジェフU-18に0-3で負けて新設の2部へ降格。今季は元なでしこジャパンキャプテンの池田浩美さんを総監督に、GKコーチに元アルビレックス新潟の大友麻衣子さんを招いてテコ入れを図る。
一方シーガルズは神奈川県リーグを無敗で優勝して昇格候補の一番手であったが、東京国際大に0-3で負けて同じく2部へ編入された。なでしこリーグ経験者やU-20候補が新加入してかなり陣容は整ってきたように見える。共にここまで4戦4勝の無敗同士の対決となった。15:30キックオフ。
スタメンは次の通り。(視認による)
尚美学園大
73織田彩 72上原亜里紗
67久保つぐみ 19稲子寿枝 6藤井みなみ 9藤村茉由
3林香奈絵 63小林映里奈 64阪戸りな 2佐藤千鶴
GK28田中幸奈
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横浜FCシーガルズ
17伊藤美菜子 20石原愛海
11吉田瑞季 6豊田奈夕葉 7山本絵美 28塚本舞
39佐藤渚 5田中景子 3金澤真美 14牟田佳織
GK21上村綾
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共に4-4-2のフォーメーション。
試合全般でシーガルズが優勢。ただ攻め急いでいるというか、両サイドを深くえぐってセンタリングを上げても中で合わないなど精度を欠き、決定機はほとんどない。尚美のディフェンスも粘り強く複数で囲んで対応してチャンスの芽をしっかり摘んでいた。ただ攻めはDFラインから蹴って進めるスタイルだが、田中・金澤のCBと豊田・山本のボランチに回収されてしまいこれも得点の匂いがしてこない。
得点は80分頃、尚美のCKをファーでヘッドで合わせたが浮いてしまいシーガルズGKが両手を伸ばしてキャッチ。ところが尚美選手と接触(押)してボールを保持したまま後ろに倒れこんでこれがゴールインの判定。これは副審がライン上で視認したことを主審が確認しての判定。おそらくはボールを追ってラインを越えるか越えないかに集中してしまい、選手とGKの接触を見逃したのだろうと思う。場内を微妙な空気が漂うが判定は確定し、尚美は残りの時間をシンプルなプレーでしのぐだけ。結果1-0で尚美の勝利。
シーガルズには酷な結果となったが、無得点だったのも事実。まだ練れていないというか、特に攻撃ではオプションが少ない印象。選手では前半左サイドバックの佐藤の縦のスピードが目を引いた。
どうしても大学チームは年末のインカレとその出場権を争う秋からのリーグに照準を絞るため、春先からの関東リーグはスロースタートになりがちだが、尚美が潜在的に持っていた数シーズン分の経験が活きたと考えたい。
帰りは発車態勢のスクールバスから声がけしてもらい、川越駅まで乗せて頂いた。